2年前の8月20日、一本のメールが私の自宅のパソコンに入りました。
「初めまして。国立市在住の濵﨑真也と申します」。
「(国立)市の財政等を調べる中で、嶋津様のブログを拝見し、過去の選挙でご主張されていた内容等について非常に強く感銘を受けました」
「つきましては、大変差し出がましいお願いになりますが、嶋津様のご知見を賜る機会をいただけないでしょうか」。
ここでいう「過去の選挙」とは2007年に実施され、自公の推薦で出馬した私が左派の候補者に僅差で負けた市長選です。あのころ国立市政は、明和マンション騒動で、某女性市長(社民)が景観保護の美辞の下に、マンション入居者への銀行融資や電気水道を止めようと奔走。そのことで彼女は後日、市長にはあるまじき違法な行動だと最高裁から4300万円もの支払いを命じられた荒んだ時代でした。
そうしたイデオロギーによる「行政テロ」的な市政を苦々しく思っていたのでしょう、駅前の喫茶店で会うと彼はこう言いました。
「私は「中道」を目指します。共産党などとは絶対に組みません。だから支援をお願いします」。
いや私だけではなく、地元の人たちにもそう話し続けておりました。
しかし選挙が始まった今日、読売新聞には驚くべき記事が載りました。
「浜崎氏は「完全無所属」をアッピール。一方で共産党都委員会の支援を受けた」。
何ということでしょう、地元に説明していた約束を思い切り裏切ったのです。
彼の「中道」とは一体何だったのか。当選できれば、どんな党派からの支援も見境なく受けるというスタンス。この変節さに、私だけでなく地元の人たちが怒りと絶望を激しく味わったのは当然です。
キャリア出身という経歴を持ちながら、その誇りを泥まみれにさせるとは何とも哀しい限りです。二枚舌による不実さは、文教都市の国立ではもっとも嫌悪される政治的行為。濱崎君、まだ長い貴君の将来の大切さを思って、次の言葉を申し添えておきます。どうぞ、過激に走らないで下さい。
国立の町と市民を自分の欲望の玩具にしてはいけません。
国立の町を再びイデオロギーの戦場にしてはなりません。