嶋津隆文オフィシャルブログ

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心なしと見ゆる者もよき一言をいふものなり

2011年10月29日 | Weblog

写真:蔵のまち川越の「時の鐘」

昨日、10月28日(金)に野田総理の所信表明演説が行われました。鳩山、菅と一人よがりの、しかも軽薄な政権運営がミゼラブルにも続いていただけに、この冷静な新首相の演説には自ずと耳を傾けさせられるというものです。

そのなかにこんなくだりがありました。

「歴史に輝く世界遺産、平泉は、平安末期に騒乱で荒れ果てた東北の地を復興する営みの中で生まれました。明治期の大火災で町を焼かれた川越や高岡の人びとは、耐火建築として「蔵造り」を広め、風情ある町並みを後世に残しました。関東大震災のがれきは海に埋められ、横浜の名所としてにぎわう山下公園に姿を変えています。繰り返す戦禍や災害に打ちのめられながらも、先人たちは、明日に向かって「希望の種」をまき、大きく育ててきたのです。今般の東日本大震災も、その例に漏れません」。

伝統を軽視する民主党の風土の中で、しっかりと日本人の歴史を踏まえた内容を持つものであり、大いに好感が持てた一節です。まさに「よき一言をいふもの」です。願わくば民主党全体へ、この姿勢の万遍なき浸透を期待したいというものです。


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「山本先生追悼集」を扱った地元新聞の記事です

2011年10月28日 | Weblog

今月の初め、山本雄二郎先生の墓参に関係者15人ほどで渥美半島を訪れた折、地元の東愛知新聞から取材を受けました。その時の、「山本雄二郎先生追悼集」を扱った記事が送られてきましたので載録します。あらためて山本先生の業績を知ってもらいたいものです。

 


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厚木のマスコット「あゆコロちゃん」奮闘中

2011年10月21日 | Weblog

写真:「あゆコロちゃん」のプロフィール

今朝、厚木市役所のシティセールス推進課からこんな楽しいメールが入りました。

「皆様方に選定いただきました本市のキャラクター「あゆコロちゃん」については、現在、本市の魅力PRのため、様々な形で活躍し、多くの方々に喜んでいただいております。

このような中、「あゆコロちゃん」は、現在インターネット上で展開されております「ゆるキャラグランプリ」にエントリーし、現時点において、300キャラクター中、54位につけております。」

それでもって「あゆコロちゃん」をメジャーにし上位にランキングするよう、ぜひ応援して下さいというものです。ほほえましい話ではないですか。「あゆコロちゃん」の産みの親(選定委員)の一人を自負する私としては、これは何としてもひと肌脱がなくてはいけません。よっしゃ、と気負いが入ります。

このブログにアクセスする人にもぜひ、投票にお願いしたいものです。ホームページについては、次のURLのとおりです。
http://www.yurugp.jp/


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「死刑執行命令権を検事総長に移せ」に賛同する

2011年10月14日 | Weblog

写真:「明け方の月」

今朝は早朝から目が覚めてしまいました。新聞を手にして冷気が小気味よい庭に出てみると、西の空にぽっかりと白い月が浮かんでいました。人間の生活を静かに、しかししっかりと見下ろしているのだなと、いささか厳粛な気持ちになったものです。

目を通していた読売の「論点」に、全国犯罪被害者の会の代表をやっていた岡村勲弁護士の寄稿がありました。10年ほど前は50人台であった未執行死刑囚の数が現在は120人になっている現状を挙げ、昨今の法相の姿勢を厳しく指弾しているものです。

「死刑は残虐な刑だ」という主張に「死刑囚が被害者を殺害した時の残虐非道さの比ではない」と詰り、「死刑に威嚇力はない」という意見にも「それは嘘だ、これほど怖い刑罰はない」と反論しています。86%が死刑容認との内閣府の意識調査も挙げています。説得力があると言うものです。

死刑執行命令は、判決確定から原則として6カ月以内でなければならない、というのが刑事訴訟法です。だが今の平岡秀夫法相もその前の江田五月法相も、死刑は慎重でなければいけないと強弁し、法に従う姿勢を持ちません。

岡村弁護士は、こうした状況が続くのなら死刑執行命令権を法相から取り上げ、これを検事総長に移すよう刑訴法を改正すべきだと、憤懣やるかたない思いを叫んでいたのです。身内を殺害された大勢の家族の悲痛さを受けて綴ったものに違いありません。正論であると大いに納得するものです。

コメント (3)
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「地方議員の報酬は高いほどいいのではないか」

2011年10月07日 | Weblog


写真:「厚木市議会/定員28名」

写真:「国立市議会/定員22名」

地方議会が全国の各地で混乱していると言われています。そんなこともあって大学の私のゼミでは、「地方議会の実態と改革の課題」といったテーマに取り組むこととし、現在地元の厚木市でアンケート調査などを行っています。

その作業過程で、国立市の畏友からこんな言葉を耳にしました。久しく市民活動を続けている50代の人物です。

「閉口するのは議員の質の悪さです。なぜか。それは地方議員という職業に魅力がないからでしょう。企業の論理で考えるとよく分かります。優秀な人は給料の安い所など目指しません。1000万円でも2000万円でもよいではないですか、優れた人が集まるならば」。

なるほど。たしかに昨今は、議員報酬を半減する、あるいは無償にするという主張が「正論」であるかのような風潮が蔓延しています。それに逆らう発想ですが、それなりに合理的であり、おおいに新鮮に感じられたものでした。

極端な「公僕」観にたった議員たたきは、チエを出して地域の豊かさを創出するといった大事な地方自治の原点を忘れがちです。もう少し言えば、そこには市民の嫉妬意識だけが見え隠れするとも見受けられます。「角を矯めて牛を殺す」との諺がふと頭に浮かぶというものです。

「もう一つの議員の質を高める方法は市町村合併です。エリアが大きくなれば、人も多くなり、優秀な人が集まりやすくなります」。

こう付け加えた友人の目はかなり厳しいものがありました。うむ、ゼミテーマとした議会改革はちょっとした真剣勝負になりそうだな、と感じ入ったものでした。


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皆で山本雄二郎先生の墓参に渥美半島に向かう

2011年10月02日 | Weblog

写真: 完成した山本雄二郎先生追悼集

山本雄二郎先生の追悼集が完成しました。この一年、私が編集作業を続けてきたものです。50人弱の執筆者のそれぞれの思いが強く伝わる、しかし落ち着いた、いい追悼集になったものと自賛しています。

執筆者は、成田空港に絡んだ国交省の歴代の事務次官や反対同盟の事務局長、成田空港㈱の役員、全国の新空港建設の責任者、教鞭をとっていた高千穂大学の後輩教員たち。加えてふるさと田原の出身中学の同窓生や市長たちが、先生の人柄とふるさとへの貢献ぶりを記します。

特筆すべきは、空港建設の推進と反対の間にあって、成田闘争収束へ身を削るような多くの労苦を重ねた先生に対し、両者から同じように感謝の思いが語られていることです。あの悲惨な成田闘争の経緯を知る人間たちにとって、これは驚くべきことと言ってよいでしょう。それだけにこの追悼集は、成田闘争の貴重な記録集にもなっていることも間違いありません。

この追悼集を持って、今日と明日の渥美半島帰りなのです。先生が眠るふるさと渥美へ、皆でのお墓参りなのです。山本先生を師と仰ぐ、成田空港㈱、国土交通省、北九州市、JAL、東京電力、高千穂大学といった面々10数人です。

豊橋駅からは、田原市の鈴木克幸市長らも合流します。福江にある菩提寺、潮音寺に向かい、お寺では住職の経と話しを受け、そのあとは「椰子の実」の歌碑などを案内してもらいながら、伊良湖ビューホテルに投宿しようというスケジュールです。

↓       

ちょっと時期が外れるとはいえ、いいお彼岸となりそうです。


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