写真:「ポツダム会談のもたれた建物」
週末の土曜日の27日は、厚木の松蔭大駅前キャンパスで「かながわ移動観光大学」の講演とシンポが持たれました。2週連続の大学と神奈川県とコラボで、テーマは「食と観光まちづくり」です。
80人近い聴講者をフロアに、9月の厚木市のビッグイベント「B1グランプリ」の盛り上がりを一過性のものとせず、いかに次につないでいくかとの論議でした。端的に言えば、シロコロホルモン騒動の後の厚木をどうする、アフターB1は?という話しです。
「シロコロの全国的な発信機能は今後とも大事にしよう」
「大腸はブタ1頭の3%に過ぎない。残りの97%の豚肉の部位全部を活用することを考えるべきだ」
「シロコロは特上のA級グルメとし、その他の大勢の部位はソーセージにすればよい」
「従来からの“とん漬け”を厚木バーガー等にも工夫して発展させることがその道だ」
まちのイメージづくりとしてはこういう意見も出ました。
「厚木はシロコロのまちから、肉(ブタ)の美味しいまちと広げればいい」
「厚木はビール、ハム、ソーセージなどで人気があるから、ジャーマンタウンとしてはどうか」
「厚木には森と川がある。森林セラピーにも指定されている。自然と一緒に食を楽しむドイツの郊外都市といったイメージもいいではないか」
そういえばベルリンの壁の崩れた90年代、私は東京都とベルリン市の姉妹都市提携の担当課長として幾度もドイツに足を運んだものです。その時にベルリン市からバンゼー湖の森の中で、いっぱいのビールとソーセージで歓待されたことがありました。
その思い出もあって、厚木市とポツダム市の姉妹都市化をふと思い付いたのです。ポツダムは首都ベルリンの南西に位置するベットタウンで人口15万人。厚木は首都東京の同じく南西に位置する人口20万余の郊外都市。いずれも森と川(湖)に囲まれる。かたやポツダム会談、かたやマッカーサーで歴史的な共通性もある。何よりもビールとソーセージのイメージがあるではないか。
しかしシンポのコーディネーターをしていた私のこの提案に、フロアはいささか引き気味であったようでした。いやあ、残念というものです。