嶋津隆文オフィシャルブログ

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何と痛々しい言葉でしょう『めぐみは生きています』

2013年11月26日 | Weblog

軽々にブログを書き、軽々に同情することを拒否するような、塗炭の苦しみがそこには滲んでいました。年端もいかない13歳の愛娘めぐみさんを拉致されて30数年。横田滋、早紀江夫妻の日々を形容するすべを知りません。

日曜の夜、田原市の文化会館で横田夫妻を招いての講演会がありました。年間何十回も出演を重ねるご夫妻であるだけに、その講演はともすれば形式になっているのではないか。会場に入る前にそう考えた自分の浅はかさを、思い切り恥じ入ることになりました。

顔を染め、絞り出すような声で予定時間をオーバーして迄も必死に訴え続けるお二人の姿がそこにはあったのです。
「めぐみは生きています」
「ヘギョンさんには会いたいけれど北朝鮮の戦略にはのらない」
「国は何をしてくれているんでしょう」
「私たちにはもう時間がありません」

滋さんは昭和7年生まれで既に83歳。早紀江夫人は11年の79歳。もらい泣きする会場の中で、この老夫妻の静かな、しかし怒りと悲しみに満ちた語りは各人のはらわたをえぐるように響いていたに間違いありません。


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余りに世の中を窮屈にするのはいかがなものか

2013年11月20日 | Weblog

写真:裕次郎(左) ・水原弘(右)

厚生労働省は、セクシュアル・ハラスメントの対策を強化すると昨日の新聞にありました。同性間の嫌がらせや、企業が結婚や出産を理由に一般職から総合職への職種転換を拒むことを禁止。年内に指針を見直したいと報道されています。

厚労省は、例えば、男性上司が部下に「男ならしっかりしろ」「男のくせに」などと「性別役割分担意識」に基づいた発言をしたり、女性上司が女性の部下に「結婚はまだなの?」「子供は?」と尋ねたりすることもセクハラと明示するといいます。

率直に言って戸惑いを感じます。そんな窮屈な世の中にしてどうするのかと。例えば「男なら」「男のくせに」というフレーズでみてみましょう。思い浮かぶ歌謡曲は山ほどあります。
『男なら』の一節「男なら男なら未練残すな♪」(水原弘)
『男のくせに泣いてくれた』(森田童子)
『明日は明日の風が吹く』の一節「どうせ男と生まれたからは♪」(石原裕次郎)
『いっぽんどっこの唄』の一節「男ならひとのやれないことをやれ♪」(水前寺清子)

こうした歌詞もセクハラになるのでしょうか。そうであれば伝統も庶民文化も消えてしまいます。言葉狩りを誘うような、杓子定規の行政指針にはやはり興ざめするというものです。


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両陛下は寄り添う一体的な墓所をお望みという

2013年11月16日 | Weblog

武蔵陵(八王子市)

宮内庁は一昨日、天皇皇后両陛下の葬送に関する検討結果を公表しました。それによると旧来からの土葬でなく火葬で良いこと、独立していた天皇陵、皇后陵が隣どうしになる一体的な墓所をお望みのことなどが明らかにされました。

お墓といえば、ちょっと古いですが東京都の「都市型墓地に関する意識調査」(1995年)では、こんな結果がありました。

「誰と一緒に埋葬されたいか」について回答(複数)を求めたところ、「配偶者」が45%で最も多く、ついで「家族」44%。差があって「子供」25%、「先祖代々」21%、「親」20%というのです。「夫婦」で入りたいという希望がいちばん高いのです。

こうしてみると、天皇皇后のお二人の判断は国民と同様かと頷いたものです。しかし新聞記事をよく読んでみて驚きました。天皇陵と皇后陵を一つとする合葬の案もあったものの、皇后さまが「畏れ多い」と断りになったというのです。

皇室の伝統と夫婦としての親和のご関係を何ともバランスよくとられた選択ではないかと、思わず頭が下がったものです。


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豊川市で開催されたB1グランプリに思う

2013年11月11日 | Weblog

公式ポスター

この9日(土)と10日(日)の二日間、となりまちの豊川市でB1グランプリが開かれました。ご当地グルメによるまちおこしの祭典であり、今回で第8回めとなります。過去最多となる64のまちおこし団体が参加し、自慢の料理を提供。事務局は約40万人の来場者を見込んでいるといいます。
来場者はB級グルメの味だけでなく、工夫を凝らしたPRやもてなしも評価し、食べ終わった後の箸を気に入った団体の投票箱に投票。2日間の合計重量で順位が決まるという催しです。

3年前の厚木市でのB1グランプリは、勤務先である松蔭大学の地元での開催であっただけに、私自身も運営メンバーとして関与したものです。厚木市の場合、入場者数は43万人余。シロコロホルモンを軸に、予想以上の集客がありました。

しかし終わってみると厳然たる事実が残りました。すなわち集まった43万人はグランプリ会場に集中し、周辺の地元商店街にカネが落ちることはほとんどなかったのです。鳴り物入りでイベント開催を進めてきたものをと地元は皆がっかりしたものです。

そうした苦い経験を今回の豊川はどうクリアしようとしているのか。気掛かりでならないというものです。せめて当日の天気くらいは晴れてほしいと思うものの、日曜の天気は雨。お稲荷さんの豊川ゆえ、どうしても狐の嫁入りは避けられないかもと、友人がぼやくことしきりでした。


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地域の祭でのスーパーフェザー級チャンピオン

2013年11月05日 | Weblog

写真:「金子大樹(右)」

11月3日は文化の日です。一昔前に言う天長節です。流石にこの日は役職柄、文化祭行事などが重なり、市内を駆け回る極めて多忙な一日となりました。

地域の総合病院たる渥美病院の祭、衣笠・神戸・六連といった学校区でのそれぞれの地域祭。そして文化会館を全面使用しての陶芸・絵画・俳句・短歌・生け花・踊りの披露といった文化祭。さらには池の原会館でのお茶会。

汗を拭き拭きしながらの一日です。しかし犬も歩けば棒に当たるというものです。衣笠の地域祭で、帰省していた日本スーパーフェザー級チャンピオンの金子大樹と会ったのです。地元出身の25歳の青年。先日決まった田原市のふるさと大使の一人です。

その彼は今年の大みそかに世界タイトルマッチ戦を行うのです。NHK紅白の裏番組となるとのこと。凄いことです。しかしもしここで世界チャンピオンになるということになれば、なかなか会えなくなります。

そのことに気付いて慌ててスナップ写真を撮ってもらったのが上の一枚です。金子大樹の精悍な顔つきとマシーンを彷彿とさせる身体。わくわくさせるものがあります。

園遊会で愚かなパーフォーマーが天皇に直訴するという、絶対にあってはならない非行を犯した事件がありました。そのニュースに憤然としていただけに、若い青年の笑顔に思わず救われたというものです。


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