三河田原駅が新たにオープンしたのが昨秋10月のこと。設計は安藤忠雄事務所。黒の格子に囲まれた落ち着いたデザインで、静かな城下町田原にふさわしいと言えます。渥美線の終着駅・始発駅としての風情も漂います。
しかしオープン当初から、この設計者は「安藤忠雄事務所」であって「安藤忠雄」ではないと、地元では結構口端に上っておりました。こんな小さなまちの駅に世界的建築家が直接関わるはずがないとの一種の僻みなのでしょう。
しかし上の写真を見れば、安藤(Ando)自身が新駅の設計に直接関わっていたことが分かるというものです。これは先週、田原市長や都市建設部長(太田次男)が大阪の事務所を訪問した際、安藤氏から手渡された本の見開きです。ここにはしっかり彼の肉筆で、新駅の黒の格子が描かれているのです。
しかも訪問時には、「安藤さんは田原―豊橋の将来像などを一時間以上も熱く語っていた」と太田部長は話しておりました。
その安藤氏に今年の7月27日(日)、田原での講演会をお願いすることとなりました。もしこのブログを読んでもなお安藤忠雄デザインに疑問を抱く人がおられるのなら、彼の来市の折にぜひ直接確認されるが良いでしょう(笑)。