嶋津隆文オフィシャルブログ

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田原駅のデザインは間違いなく安藤忠雄が描いた

2014年02月24日 | Weblog

三河田原駅が新たにオープンしたのが昨秋10月のこと。設計は安藤忠雄事務所。黒の格子に囲まれた落ち着いたデザインで、静かな城下町田原にふさわしいと言えます。渥美線の終着駅・始発駅としての風情も漂います。

しかしオープン当初から、この設計者は「安藤忠雄事務所」であって「安藤忠雄」ではないと、地元では結構口端に上っておりました。こんな小さなまちの駅に世界的建築家が直接関わるはずがないとの一種の僻みなのでしょう。

しかし上の写真を見れば、安藤(Ando)自身が新駅の設計に直接関わっていたことが分かるというものです。これは先週、田原市長や都市建設部長(太田次男)が大阪の事務所を訪問した際、安藤氏から手渡された本の見開きです。ここにはしっかり彼の肉筆で、新駅の黒の格子が描かれているのです。

しかも訪問時には、「安藤さんは田原―豊橋の将来像などを一時間以上も熱く語っていた」と太田部長は話しておりました。

その安藤氏に今年の7月27日(日)、田原での講演会をお願いすることとなりました。もしこのブログを読んでもなお安藤忠雄デザインに疑問を抱く人がおられるのなら、彼の来市の折にぜひ直接確認されるが良いでしょう(笑)。


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「いやあ敵前逃亡しただけですよ」と童門冬二先生

2014年02月21日 | Weblog

先週末の土曜日は嚶鳴教育フォーラムが田原市の中部小学校で持たれ、作家童門冬二さんの講演『渡邉崋山が語るもの』がありました。

強調されたのは「恕」ということ。論語の言葉です。あるとき弟子が「人生で最も大切なものは?」と質問したところ、孔子は「それ恕か」(いつも相手の立場に立ってものを考える思い遣り)と答えたといいます。帰りしなに私がいただいた色紙もこの「恕」が大きく書かれていました。

童門さんは都庁の大先輩。美濃部都政を支え、政策室長を最後に勇退されました。知事退職と一緒です。52歳という若さでした。本名は太田久行。このキュウコウさんは職場で頗る信頼された上司であり、美濃部知事の引退よりも私たちには大きな衝撃でした。何とも言えない損失感があったのです。

フォーラムの講演の折、童門先輩に当時のそうした思いを申し上げると、笑って私にこう答えられました。「いやあ敵前逃亡しただけですよ」と。「恕」というスタンスの中で、誰に、どう思い遣られたのか分かりません。しかし釈然としないままに後姿を見送るはめになりました。


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米国教科書での「東海」併記は第四の領土問題

2014年02月14日 | Weblog

建国記念日の2月11日の新聞に、NY州議会に公立学校の教科書での「日本海」(Sea of Japan)表記に「東海」(East Sea)を併記すべきとの法案が提出されたとありました。

バージニア州議会に続いてのことで、日本人として心穏やかざるものがあると言えましょう。
さらにニュージャージー州議会にも同様の動きがあるとのことです。

提出議員は、「歴史はしばしば勝者によって書かれるが、現在広く使われている名称(日本海)は世界中の韓国人に抑圧と占領と暴力の(日本植民地)時代を常に思い出させる」と声明したとの記事。

さらにその前日の10日、韓国の聯合ニュースはモナコで開催中の国際水路機関(IHO)総会で、世界の海の名称などの指針「大洋と海の境界」の次の改訂版から「日本海」の表記を削除、同海域の名称を空欄にする案が議長から提示されたと報じています。

尖閣列島、竹島、北方四島。領土を巡る事態は極めて深刻になってきています。昨今の「東海」併記運動は、明らかに韓国が突き付ける第四の領土問題として警戒すべきものと言ってよいものです。


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朝ドラ「あまちゃん」にはまっていた「たま」に感動

2014年02月12日 | Weblog

写真:「YOUTUBEより」

春めいてきた今朝の陽ざしに、ふと朝ドラ「あまちゃん」のことが思い出され、初音ミクの歌からでも聴こうかとYOUTUBEをアクセスしていて、大発見!

(上の写真の)たまちゃん映像です。どうやらこの猫たまは「あまちゃん」のテーマ曲がたまらなく好きなようなのです。

「チャチャチャ チャチャチャチャ、チャチャチャチャ♪」と音楽が流れるとテレビにまっしぐら、ずっと画面にくぎ付けになってしまうのです。しかも防波堤から飛ぶカモメに必ず飛びかかったり、ドラマが終わると大あくびをしたりという見事な演出までするのです。

白の毛並みも美しく黒の斑点も実に気高いものがあります。数年前話題になったアカデミー賞受賞作「アーティスト」に登場し、アカデミー賞を受賞した俳優犬アギ―のような振る舞いです。しかも家人のカメラアングルがこれ又秀逸。

聞くところによると既に結構話題となっていて、民放でこの映像を放映したことがあったようです。いやいやそれにしても、このたまちゃん映像を見れば、人は必ず幸せになるということ請け合いです。面白い。楽しい。笑ってしまう。抱きしめたくなる。ぜひのアクセスをお薦めします。


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飛騨の白川郷で雪を見てよろこぶタイ観光客と会う

2014年02月10日 | Weblog

昨日の土曜日は、東京も30センチほどの大雪で大混乱になっているとかニュースに流れています。いや東京だけでなく日本中がこの大雪に辟易していることでしょう。

しかしその日本の雪を見たいと、はるばる南国のタイからきた、バンコックの観光ツアーの面々に先週訪れた飛騨の白川郷で会いました。上の写真はそのメンバーたちです。総勢50人程でしたでしょうか。

雪だけではありません。くだんのタイのツアー客たちは、日本の古い伝統文化を目の当たりにしたいと世界遺産の白川郷を選択し、しかも昼食時に配ぜんされた「大葉みそ焼」などが珍しいと皆何枚も写真を撮っていました。こそばゆいものの有難いというものです。

そういえば2013年に日本を訪れた外国人旅行客が、始めて1000万人の大台に乗ったとJNTO(日本政府観光局)が発表していました。結構なことです。その1000万人の中で、タイの人たちの占める割合はどれほどでしょう。調べてみると韓国が全体の24%で断トツ、ついで台湾、中国が並んで13%、米国が8%、香港が7%、そしてタイが6番手の4%でした。

領土や歴史認識でぎくしゃくしがちな昨今のアジアの中で、タイはそうした問題と絡まないという国というだけでとにかくホッとする気持ちになるのは否めません。―こう呟いていた日本人旅行者のひとことが何とも印象的でありました。


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鴎外とベルリンの風を21世紀の秋葉原で味わう

2014年02月06日 | Weblog

写真:「森鴎外」

先週末に秋葉原でのFJK(フォーラム自治研究)セミナーに参加しました。講師は20年来の知人、ベルリン出身のA.シュタインベルグ氏(現在トアスホールディングス代表取締役)です。

彼は、私が東京都とベルリン市の姉妹都市提携を進めた際の、ベルリン側のカウンターパートであり、埼玉県と姉妹自治体であるブランデンブルグ州の顧問でもありました。一時ダイムラーベンツ日本法人に籍を置いた後、今は太陽光発電などの再生可能エネルギー事業を展開しています。

その彼は、ベルリンの壁が崩壊した1990年頃には、フンボルト大学の日本学科に在籍しており、私にはひときわ強く歴史と日独の縁を感じさせる人物なのです。

ところで氏が学んだ日本学科の研究室がベルリンのどこにあったのか。何とかつて森鴎外が明治20年にベルリンに軍医研究生として留学していた折の、まさにそのアパートの一室だったというのです。

その部屋は現在フンボルト大学が管理し、森鴎外記念館ともなっています。ブランデンブルク門北側の町並みの一角にあり、建物の壁には大きく漢字で“鴎外”の文字が記されています。

鴎外とその代表作「舞姫」の原点になったのが、A.シュタインベルグ氏らの研究室の中であったというのです。氏に会うたびに、時空を超えて明治の日本人と往時のベルリンの風を直に味わう気分になるのも当然というものでしょう。


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