嶋津隆文オフィシャルブログ

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誕生日に手にした『どこで、どう暮らすか日本人』

2011年07月15日 | Weblog

写真:「どこで、どう暮らすか日本人」
(1万部が売れたヒット作品でもありました)

一昨日の寝苦しいわが身の誕生日の夜に、つらつら思うことがあり、ふと私の25年前の処女作『どこで、どう暮らすか日本人』を書棚から取り出しました。

昭和62(1987)年の国連の国際居住年に関連し、建設省や朝日新聞が実施した懸賞論文コンテストで、その一席となった私の論文を素材としたものです。TBSブリタニカから出版の話しが持ち込まれ、一万部近く売れたヒット作品となりました。「朝まで生テレビ」等にも出演するきっかけにもなったものです。

論文の冒頭に、会議で訪れた島根県で耳にしたエピソードを掲げました。山村で生まれ、東京に暮らし、60歳を過ぎてふるさとに戻ってきた人がいる。しかしその人は生れた家までは帰らず、松江に居を構える。そして時どき村にも東京にも出かけている。地元の人はその生活ぶりを興味深く見ているという話しです。

なるほど、と思いました。日本人のこれからの住まい方は、「住みつく(土着する)生活」にとどまらず、「往来する(漂流する)生活」を追求するようになるかも知れない。その新鮮な気づきを論文の主軸として書きあげたものです。

60歳を過ぎたいま改めて読み返してみて、自己の論文ながら、こうした老後の生活スタイルの選択もあってもよいかと感じさせられてしまったのです。誕生日とは、いや不思議な作用をもたらすようです。

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1 コメント

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Happy Birthday ! (くにたちの声)
2011-07-15 13:21:10
遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。

『どこで、どう暮らすか日本人』是非読んでみたいですね。

でも、もう絶版かな。

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