嶋津隆文オフィシャルブログ

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海軍記念日に思う尖閣購入問題と地方自治

2012年05月27日 | Weblog

写真:戦艦三笠での東郷平八郎司令長官

5月27日は海軍記念日です。いうまでもなく日露戦争のさなかの明治38年、東郷平八郎率いる帝国海軍がロシアのバルチック艦隊を日本海海戦で破った歴史的な日です。

そんな今朝の東京新聞に、都知事の尖閣購入に関し寄付が9億円を超えたと報じつつ、「明らかに地方自治体の役割を越える」とありました。しかしこうした「役割分担論」は、自治体の行動を抑制する際に常に出されるロジックであると知らねばなりません。

かつて東京都は国連と世界都市会議を共催した時に、海外との交流を「都市外交」と表しました。しかし霞が関の一部から、「外交」は国の専属権限であり、その表現は好ましくないと言ってきました。噴飯ものです。

国際的であれ国内的であれ、国難に際しその国の構成体が行動に出るのは当然です。震災での瓦礫処理に地域を越え全国の自治体は支援の手を差し伸べようとしています。戦後多くの自治体は国際平和を唱え核廃絶や平和宣言を制定してきました。

「役割分担」論者はこうした自治体の行動も「所管地域を越えている」と反対するのでしょうか。恣意的、作為的な「役割分担論」は、国民としての国家意識を萎縮させます。その危険さを私たちは十分警戒しなくてはならないというものです。


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厚木の飯山温泉で芸妓さんの踊りを楽しむ

2012年05月21日 | Weblog

写真:「元湯旅館」のNO1芸者小太郎さん
(タウンニュース 2008年1月1日)

先週末は厚木の温泉町、飯山温泉に大学の同僚たちと一泊の懇親会に出かけました。
地元の観光学部の教員であるなら、厚木の観光ブランドの現場を知悉しなければいけない。そう考えた一環として訪れたものでした。

投宿先はこの飯山の一番の老舗、「元湯旅館」。新緑に囲まれた実に贅沢な環境の中で、ゆったりとお湯につかり、また地元素材を活用した創作料理を大いに堪能しました。

今春発表された厚木市観光振興計画では、この飯山温泉はこう謳われます。
「国際と芸妓の温泉街」として位置づけ、日本の伝統を味わい、外国人のみならず広く市民も楽しめる「芸妓遊び」と温泉の観光地としていきます」。

そうなのです。この飯山温泉は芸妓さんが控えているのです。もっともかつては100人近く居たものの、今では10数人になってしまったと元湯の女将は残念そうに語ります。

しかし写真をご覧ください。この「元湯」旅館のNO1芸者小太郎さんです。美人で粋な彼女たちの踊りと会話で、いやおうなく宴会の場は盛り上がったと言うものです。料金はしめて2万円。決して高くはないと推奨する次第です。


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「刺青は趣味の問題」とした大阪市教育委員会

2012年05月19日 | Weblog

写真:一世を風靡した入墨「唐獅子牡丹」

大阪市が職員の入墨調査を実施し、結果110人もの職員が身体に入墨をしていたと発表しました。大阪という特異性でしょうか、それにしてもその人数の多さには慄然とするというものです。

橋下徹市長が憤然として、人事上の配転を考えるとコメントしたもの当然です。おぞましい皮膚を目のあたりにした住民が、いかに不快感や恐怖感を抱くか想像に難くありません。高倉健が「背中で吠えてる唐獅子牡丹」ともて囃されたのも映画世界だったからのこと。現実とは違います。

その入墨について、あろうことか大阪市の教育委員会は「趣味の問題だ」として教員への調査を拒みました。「教員の人権を侵害する恐れがある」とまで言った教育委員もいたようです。

「趣味の問題だ」というなら教え子の裸を盗撮しても容認するのでしょうか。教師の刺青を趣味として認めるなら、教え子がその身体に刺青を彫ったのをどう叱責すればよいのでしょう。「人権侵害というなら公衆浴場の入墨者の禁止も許されないのでしょうか。唾棄にも値する愚論です。

110人という膨大な数を直視しなくてはいけません。うすっぺらな人権至上主義を唱えることで、子どもたちの社会常識を瓦解させる浅薄さを、大阪市の教育委員は深く恥じ入るるべきです。


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故郷渥美と嵐山光三郎さんのいう「悪党芭蕉」

2012年05月12日 | Weblog

写真:渥美半島の伊良湖岬(いらご崎)

この新緑の季節、多くの人が知らず知らずに芭蕉の句を口にするに違いありません。

「あらたふと青葉若葉の日の光」

日本人の中に浸透しきった感のあるこの芭蕉は、わが故郷渥美にも句を残します。

「鷹ひとつ見つけてうれしいらご崎」

芭蕉の俳弟子であった杜国(とこく)が米のカラ売りで名古屋から追放されます。 その流刑地渥美を訪ねて再会した師弟の歓びを歌ったものとされています。 地元の人々にとってこの句は子弟愛だけでなく、渥美の歴史と壮大な景勝を 著すものとして郷土の誇り(ブランド)となっています。

しかしこの出来事を、隣の国立に住む嵐山光三郎さんはこう言っています。「杜国は女にしたいほどの美貌の若衆で、芭蕉はたちまち心を奪われた」(「悪党芭蕉」)と。 罪人杜国を渥美に尋ねるだけでなく、芭蕉は彼と共に明石や京都を巡り、『笈の小文』を著しています。 「流刑者と旅をすれば犯罪になる。杜国との旅がばれれば芭蕉もまた罪人になる」。 その危険を冒して同行するほど耽溺していたというのです。

ふーむ。事実というのはなかなか興味深いものです。そういえば嵐山さんはこうも指摘していました。 「(弟子達により)碑がそこかしこに作られ、浄財をつのって芭蕉堂がたてられ、 木像を安置するにいたって芭蕉は偶像化され、それはいまなおつづいている」。 そしてこう喝破するのです。「芭蕉は宗教と化したのである」と。深いですねえ。


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モッコウバラ、お印、後継ぎ問題、少子化日本

2012年05月07日 | Weblog

写真:「黄色一色が咲きほこるわが家の庭風景」

連休はのんびりと過ごさせていただきました。ブログも書かず、時おり読書や新聞に目をやるばかりの一週間でした。いやあ、連休は良いものです。

しかし目を転じると、わが家の庭には今年も目いっぱいモッコウバラが咲き始めていました。木香薔薇とも表するこの落ち着いた色のバラ。ふと思いついてウイキぺディアにアクセスしてみると、何とこの花は秋篠宮家の眞子内親王のお印だとありました。

皇室と言えば後継ぎ問題が心配ごととなっています。いや後継ぎということで言えばひとり皇室だけでなく、日本のどこの家族も少子化に悩んでいます。いっぱいに花咲くモッコウバラのようにはいかないのです。

50歳の男性の未婚率が何と20%を越え、女性も10%となったとのニュースも流されていました。経済がいけないのか、教育がいけないのか、あれやこれやと気持ちが重くなり、こうして穏やかな連休は煩雑な日常に戻されていくのです。


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