嶋津隆文オフィシャルブログ

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ベルリンの慰安婦像設置に強い失望感

2021年05月07日 | Weblog


4月14日読売新聞

上の新聞切り抜きは、先月の読売新聞「気流」欄での私の小文です。
30年ほど前、東京都の国際部の課長であった私は、東西の壁が崩れたベルリン市に、互いに敗戦国からの出発という未来志向の絆として姉妹都市提携を進めたものです。それだけにベルリン市には強い友情を抱いてきました。しかしその市中に、あろうことか慰安婦像の設置が図られ、市(区)がその許可を出したのです。

昨今、韓国内の利害団体が資金源として慰安婦問題を利用してきた実体が、内部告発もあって次第に判明しつつあります。しかしこの間、すっかり脚色され、両国の関係に深く突き刺さってしまったのが慰安婦問題です。
そういえばベルリン提携の前年、ソウルの青瓦台に金泳三大統領を鈴木都知事と訪問したことがありました。随行の私はその時、金大統領が流暢な日本語でこう鈴木知事に話しかけたことを強く記憶に残っています。

「韓国と日本は近くて遠い国でした。しかしこれからは近くて近い国にならなくてはなりません。未来志向でいきましょう」。

その日韓関係がいつの間にか、国交断絶に近い間柄になってしまいました。重ね重ね残念という外ありません。


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