写真:平安末期「餓鬼草紙」
いったい何をやったんだ。思わずそう叫んでしまいました。
昨日の野田総理に対する問責決議案に加わった自民党の体たらくです。
普天間問題で、何の思慮もなく軽い言葉を発し続け、沖縄を大混乱させた鳩山由紀夫。
中国にへつらい、尖閣に突っ込んできた酔っ払い船長を意味不明なまま送り届けた菅。
そうした中でやっと民主党にも人材がいたかと云う野田総理です。
敵味方から批判を受ける中、財政難回避のため粛々と消費税アップを成立させました。
軽々しい発言などもなく、韓国や中国にこびる態度もありません。いま、この総理を引きずり下ろすとの積極的な理由はないはずです。
にもかかわらず自民党は、生活第一などの提案にある、三党合意否定の文言まで受容し、問責に加担しました。これでは、よしんば政権を交代したところで、衆参のねじれ国会を運営していくことは出来ません。
ただただ「解散」が欲しいばかりのすり寄りは、物乞いの醜態の一語に尽きます。案の上、当の生活第一など野党各党からさえ、苦笑冷笑される体たらくです。
8月も最後になって、何ともおぞましい夏の餓鬼の亡霊を見てしまったものと、失望するばかりです。