嶋津隆文オフィシャルブログ

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詩人大岡信が逝ってしまわれた、桜の中で

2017年04月10日 | Weblog

【三島大社HP(4月5日)】

2、3か月ぶりのブログに訃報を載せるというのは抵抗があります。しかし詩人大岡信先生が逝かれたとのニュースに、どうしても一言書き込まねばと筆を取ります。

「白梅のあと紅梅の深空あり」(飯田龍太)。

浅学ながら自分のもっとも好きな一句を挙げるとすれば、迷うことなくこの句を挙げます。早春の甲州の、色彩り豊かな風景を写し切った日本画の大作のような一句。この作を教えてくれたのはほかならぬ「折々のうた」でした。

それ以降、朝刊を開くたびにまず目を遣るのがこの「折々のうた」欄となっていきます。短文ながら大岡解説には、時空を超えた世界の広さを知らされ、或いは自然をめでる日本人の細やかな心を教えられたものでした。いやこの「折々のうた」は、ともすれば偏りがちな朝日の社説への読者への憤りを、それとなく鎮める作用もあったようにも思います。

大岡先生は三島の生まれ。亡くなったのは4月5日(写真)。病院の近くの三島大社に満開の桜を目に焼き付け、その艶やかな光景の中て逝かれたに違いない。そんな安らかな眠りを願うばかりです。


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