Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

旅先のヘアサロン - ハワイ

2010-08-31 08:20:06 | ハワイ
ハワイ最終日。
これまで日本人以外の美容師さんに髪を切ってもらった経験はあるけれど満足したためしがありません。でもそうは言っても、日本人美容師さんにやってもらった今のヘアスタイルだって気に入っていなかったので、これが少しでも改善されますように!みたいな気持ちでヘアサロンへ向かいました。

ジョバンとフィリップは、兄弟のように仲良しで(そりゃあ5歳の頃から一緒だったらそうなるよね)、前々から話はたくさん聞いていたけれど私と会ったのはこのハワイ旅行が初めて。一緒に過ごした6日間の中で、たくさんの優しいところ、それと美容師としての彼の価値観のようなものをかいま見てきました(15歳ですでに美容師見習いだったのだって!今はベテラン中のベテランさん)。

結果、行ってみてとてもよかった!!
ヘアスタイルは見た目にはそんなに変わらず、重いなーと思っていた部分を軽くしてもらえた。ありがとう!

で、髪をカットする技術や手際のよさにももちろん感動したのだけれど、やっぱり「サロン」という場が持つチカラ。彼が勤めているヘアサロン自体がとてもハイエンドな高級感ただようサロンだったせいもあるけれど。到着するなりおっしゃれーな座り心地のよいソファ、カフェのようなティーポットで紅茶。上半身の服を小部屋で着替え、素肌の上に直接、髪をよける用のシックなガウンを着せてもらう。それだけで気分変わるよ!

慣れないアメリカの美容室でドキドキしているところに、それまでアウトドアざんまいだったジョバンが、急にかちっとした格好のヘアスタイリストさんになって現れ、安心したもののそのポジティブなギャップにまた少し動揺してみたり(笑)。鏡を前に私の髪をいろいろ調べ始めるのを見て、あぁこの人もプロなんだなぁ、と思った。そんな顔つきをしていた。「これで食べてます」という顔だった。そうそう、見せたいものがあるよ、と見せてくれた愛用のはさみは日本のメーカーのものでした。そして、いろいろと髪の毛についてコメントと提案をくれたのが、私の希望とほぼ同じだったので、この時点で髪の毛のなりゆきにはだいぶ安心。さぁ、じゃあシャンプーへ、とアシスタントの女の子に連れて行かれ、またまたこれがヘッドスパのようなマッサージで夢心地!

あぁ、来てよかった。

そのときの私は海からあがったままで髪はボサボサだったし、あげく砂まじりの頭。。でも、心地よい音楽と、このお店が使っていたShu Uemuraのシャンプーの香りと、人のゆびで優しくマッサージをされる感覚がこのうえないリラックスになりました。シャンプーが終わり、まわりを見渡せば、お客さん達はみなどこか気品があって、自分のためにおしゃれを楽しんでいるような大人の方ばかり。そこで初めて自分もその人達と同じ空間にいることを自覚したのでした。

「サロン」て、そういう場所だよね。

ふだんあまり手入れをせずに放っておいた髪の毛を誰かにやさしくいたわってもらいながら、あぁ、もっと日頃から大切にしてあげないと、とか、鏡に映る自分の顔とか格好とかも含めて、強烈にリフレクションする場所。ヘアサロン独特のシャンプーの香りにつつまれながら、スタイリストさん達の優雅な振る舞いや、置いてある素敵な雑誌をながめていると、あこがれ妄想がどんどんふくらんでく!そして、あぁ、明日からこの新しいヘアスタイルで私もちょっとがんばってみようかなと、新しい矢じるしを提供してくれる場所!

正直、アメリカにいたら美容室に行く回数は日本にいる頃より少なくなった。ベイエリアには日本人美容師さんがたくさんいるのに、まだ「この人!」という方に巡り合えていないというのも理由かもしれない。あまり足を運ばないうちに、ヘアサロンという空間のここちよさを忘れそうだった私に、いろいろと思い起こさせてくれました。

私が終わりフィリップも続いて彼に髪を切ってもらい、ふたりとも、旅のおわりに気持ちもとてもリフレッシュ。また嬉しいことに、ジョバンが、Shu Uemura(シュウウエムラ)のモイスチャーベルベッドのシャンプーとコンディショナーをおみやげにプレゼントしてくれました。いいよ、高いのに~。フィリップも私もタダで髪を切ってもらったというのにおみやげなんてもらえない。何度も辞退をしたけれど、私にはもったいないお品だけれど、、、最終的にはいただくことにしました。私のいたんだ髪の毛のことを親身になってコンサルトしてくれるJovanに、本当に何度も何度も、ありがとう!と伝えました。



「いつも他人の髪の毛を切ってる。それも自分の仕事だし好きでやってるんだけど、やっぱり自分の大切な身近な人達の髪のことをケアしているときがいちばん嬉しいんだよ。」とジョバン。

ほんと、泣けます。
この後サンフランシスコ行きの飛行機に乗り、ふわふわの髪の毛とシャンプーのいい香りに癒されながら、無事に帰途につきました。