Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

対話の中でつくられていく自己

2007-12-22 23:46:41 | 以前のシゴト
ひとは、
新しい物語を対話によって創造する。
物語はひとに変化をもたらす。
それは、
人生の出来事を今までと違った新しい意味の文脈へと
結びつける力を持つからだ。

物語にはそんな力がある。

「こういうところが素敵じゃないですか」
と思ってもないところで言われたり、
すごく踏んだり蹴ったりだった事実について、
「あれはチャレンジ精神だったよ」
と自分が思いもしない表現で言い換えてもらうことによって、
私は自分の行為がもつ新しい一面に気づかされ
(それが愚かな行為だったとしても)、
それでまた元気になれるのだ。

「あれはチャレンジ精神だったよ」
そんなたった1行が、前後の文脈状況とつながって、
新しい物語となって私にふってくるのだ。

どんなに弱っていても、
ひとは、
他者との対話によって育まれる物語のなかに、
新しい自分を見つけ、
そしてそれを通してまた生きてゆくことができる。

モノローグでは生きていけない。
やっぱりダイアローグなんだよな。

クリエイションへとつながる対話(ダイアローグ)と、
日常の中の新しい物語をたえず見つけようとするアンテナ、
弱っているとそれが持てなくなる。
でも、いい物語に出会った。
それでまた、元気になった。

(内省的な文章であるが、
書きとめておきたかったので。)