サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ワンタッチ系FW

2018-02-28 13:48:30 | 日記
ワンタッチ系FWという言葉が浸透しているかどうか知らないが、ひたすらに最前線に留まり、味方のボールポゼッション、ビルドアップには全く貢献せず、最終ラインの裏抜けを徹底的に狙い、味方のパスをワンタッチでゴールを目指すタイプと定義できる。ひと昔前のピッポ・インザーキのような選手、現役の選手でいえばチチャリートのようなタイプである。


チチャリートが味方のビルドアップにまったく貢献しないとは言えないが、自分にボールが来るまではどこにいるのか分からないタイプである。いいクロスが上がったと思ったら突然出てきてヘッドで決める。懐かしいところではバテイスチュータのような選手だ。


こういう選手はラインを低く設定してひたすらカウンターだけを狙うチームに多い。ポスト役になってボールをキープして味方の上がりを待つなんて面倒なことはしない。できればFW一人だけで得点できる選手。効率はいいが見ていて退屈な戦術である。


しかしボールポゼッションを高くしてショートパスで崩していくような戦術にはこのようなワンタッチ系FWは不要である。守備とビルドアップに貢献できないFWなんて邪魔なだけ。マンジュケビッチがバイエルンに定着できなかったのもうなずける。


先日のACLの柏v天津でモデストの動きを見ていて久々にワンタッチ系FWを見た。モデストはケルンではもっとビルドアップに貢献していたが現在の天津ではほぼ前線に張り付いていた。89分は貢献できないが、1分でゴールする男であった。

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