犬が好きな人ならばよくわかると思うが、いい時もあれば大変なこともある。我が家ではないが、娘夫婦のところにゴールデンレトリバーがいて、生後2年半のオス。なかなかやんちゃで、それでいて面白い性格をしているのでみんなでかわいがっている。筆者と家人も時間に余裕があるときは、面倒を見ることもある。娘夫婦が旅行で2週間空けたことがあり、筆者と家人、そして娘の旦那の父親の3人で交代で泊まり込みをしたこともあった。筆者はそのうち半分くらいの担当だったので、朝から晩まで大変だった。
さて2週間前からペット君が吐くようなしぐさをするようになり、動物病院につれていくと、腎臓疾患の疑いがあるといわれた。しかし検査(血液、ウルトラサウンドなど)をしなければ治療も始まらない。とりあえずは静脈への点滴を2,3日するしかないということで、ペット君は病院に泊まり込んで点滴を受けた。その後に帰宅したのだが、翌日にはまだ症状が出ていたので再入院して3泊。やっと今朝退院。この一連の点滴入院で20万円以上はかかった。保険で半分以上はカバーされるそうだが、項目によってはカバーされない部分もある。
そして腎臓疾患の怖いところは、人間でもそうだが症状は改善できずに、状態を維持するだけということだ。食事も腎臓に優しいものだけに限定されることになるし、ペット君は歩くのはいいが、走るのはだめという。
ゴールデンレトリバーの平均寿命は10-12才といわれているが、腎臓が悪ければどう考えてもそこまでは生きられないだろう。病気が悪化すれば安楽死させるという選択肢もあるが、娘夫婦はそれは絶対にしたくない。ペット君はすでに彼らの息子なのである。
ここで考えてしまうのだが、ペットへは情が移る。そしてペットが死んでしまうと家族がつらい思いをする。それでも人はペットを飼い、責任をもって看取ることが必要なんだと痛感した。
ゴールデンレトリバーはかわいいですよ。