サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

Jリーグ選手の契約年数

2019-12-29 09:59:48 | 日記
毎年12月後半になると各Jクラブの来季の補強が盛んになる。それは補強ばかりでなく、契約終了で放出される選手も出てくる。それがほとんどのケースで単年契約である。これが不思議で仕方がない。ヨーロッパで1年契約の選手もいるが、ベテラン選手との契約するケースによく見られる。主力選手は通常複数年契約である。


複数年であれば残り1年を切った時点かそれよりも前で契約更新の交渉が始まる。その交渉がダラダラと時間がかかる場合が多いが、契約が切れるギリギリまでまとまらない場合は、他のクラブへの移籍が絡んでいる。シーズンが終わってから契約延長交渉することなど論外である。選手にしてみれば移籍を模索する時間が削られてしまうし、クラブにしてみれば他の選手を補強するチャンスを失う。


こんなことはヨーロッパのクラブ事情に詳しくなくても分かる。素人では分からないが多少サッカーが好きな人ならば分かる。ではどうしてその世界の常識が日本では通用しないのか不思議だ。複数年契約ではリスクが高いとクラブが判断するからだろう。主力選手を簡単に他に取られるよりはよほどましだと思うのだが。


湘南の杉岡選手が鹿島に移籍しそうだ。おそらく湘南とは単年契約だろうから移籍金はゼロだろう。代表にも呼ばれるようになってきた杉岡クラスならば1-2億円くらいの移籍金を取ってもいいだろう。それがただで放出である。これはビジネスモデルとしておかしい。


仮に杉岡が海外のクラブに移籍するとしても移籍金なしか、取れても1億円くらいかも知れない。あまりにも安い。もっと商売できるだろう。Jリーグで優勝すれば3年間で20億円程度の収入が見込める。高卒の選手を2,3年育成してベルギーあたりのクラブに5億円くらいで売れれば、毎年1人売却で3年間で15億円は見込める。


南野がセレッソ大阪からザルツブルクに移籍した時の移籍金は1.7億円くらいだった。ザルツブルクからリバプールへの移籍では10億円である。時間はかかったがザルツブルクは8億円以上を回収できたことになる。南野ならば30億円くらいで売れただろうに、ザルツブルクがどうして10億円程度の移籍金しか設定していたのかが疑問である。


Jクラブもせめてザルツブルクくらいの商売ができればダゾーンマネーに依存しなくてもいいだろうに。20才前後の若手がただみたいな移籍金でヨーロッパに流れていくのをJリーグ全体で阻止すべきだろう。

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