サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

湘南ベルマーレのパワハラ問題

2019-08-13 15:50:00 | 日記
8月12日にスポーツ報知が報じた湘南ベルマーレのチョウ監督によるパワハラ問題はかなり唐突な印象を受ける。報知の記事は以下のとうり。


「J1湘南で、2018年2月~19年7月まで、少なくとも3人の選手と2人のスタッフが曹貴裁(チョウ・キジェ)監督(50)からの暴言などによる精神的苦痛とみられる症状でチームを退団していたことが12日、複数の関係者への取材で分かった。Jリーグは同監督が所属選手やスタッフに対してパワーハラスメント(パワハラ)を行っていた疑いがあるとして、今月中にもクラブや本人へヒアリングなどによる調査を行うことを決めており、クラブ側は第三者委員会を設置する方針だ。」


これを読む限りではパワハラの被害者は5人で2018年2月から始まっていて、クラブは調査を開始するわけだからかなり早い段階で表面化していることになる。クラブが調査開始を発表する前にマスコミに出たということは、当然クラブ内部からリークした人間がいたことになる。


調査の結果が出るまではチョウ監督は指導しないと発表されているので、事実上の謹慎処分である。筆者の疑問はここまで問題が大きくなる前にどうしてクラブは手を打たなかったのかということだ。昨季のルヴァンカップ優勝でクラブはチョウ監督を高く評価しているだろうし、2012年から8シーズン目になるチョウ監督を功労者としてかばいたいのだろう。


報知の記事の中には「 昨オフに16人もの選手が一斉に退団したが、中には指揮官の指導方法に疑問を感じたことが理由の選手も多くいたという。他クラブに移籍した選手の1人は、スポーツ報知の取材に「ベルマーレのことが好きでも、監督の言動に耐えられず、チームを去らなければいけない選手はたくさんいる。仲間が罵倒されているのを見て心が痛まない選手なんていない」と証言した。」ともでているので、内部でかなりの不満分子がいることになる。


ここまで話が大きくなるとチョウ監督の解任もやむを得ないように思えるが、ライザップは監督を切り捨てるのだろうか、守るのだろうか。すでに辞めた人間のことはともかくとして、現在クラブに在籍している選手、スタッフに聞き取り調査をして、彼らの意見を聞いてから結論を出すべきでしょう。