サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

1979年FIFAワールドユース

2019-08-01 11:04:36 | 日記
1979年に日本で開催されたFIFAワールドユースはアルゼンチンが優勝して、MVPはマラドーナ、得点王はデイアスである。さてこの時のアルゼンチンのメンバーの中にガブリエル・ウィルクという選手がいた。このウィルク氏は現在オーストラリアのローカルクラブで監督をしている。


そのクラブはキャンベラから114km離れた人口8千人の田舎町クーマにあるクーマ・タイガーズである。こんな田舎町にアルゼンチン人が監督をしているサッカークラブがあること自体がかなり奇異に映る。オーストラリアの田舎は本当に田舎で人口8千人ならば車で5分も走れば中心部を走り切れる程度の規模だろう。多分中心部でも何もない。


このウィルク氏は1970年代にアルゼンチンのラシンのジュニアからプレーをスタート。1979年のワールドユースでマラドーナとともに優勝メンバーとなった。オーストラリア在住35年、ローカルクラブで指導者となり、クーマ・タイガーズですでに15年指導している。


このタイガーズは今年の前半にアルゼンチンで25日間のトレーニングキャンプをはり、アトレチコ・インデペンデンスとも練習試合をしている。わざわざアルゼンチンまで大金かけて合宿をするところがすごい。


その成果があってか今年のFFAカップというまあ天皇杯のようなオープン形式の大会でなんとベスト32まで進出しそこで敗退したが、クーマ・タイガーズには十分な戦果だと思う。


かつてマラドーナと一緒にプレーしたアルゼンチン人監督がオーストラリアに移住して35年、いまだにローカルクラブを指導する。男のロマンを感じるねえ。