サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

FFAの10年プラン

2019-04-03 16:59:59 | 日記
FFA(オーストラリア・フットボール協会)が新たに会長を選出し、同時に2029年までの10年プランが発表された。現実味があるかどうかは別にしてAリーグをグレードアップさせるプランである。


今季は10チーム、来季は11チーム、その翌年は12チームと拡大されるAリーグであるが、下部リーグはなく昇降格もない。それを1部、2部、下部リーグとピラミッド型にするというプランである。詳細は以下のとうり。


①1部と2部を16チームとし、2回戦総当たりで1シーズン30試合。1部の最下位と2部の首位がプレーオフをして昇降格する。
②下部リーグとしてナショナル・プレミア・リーグを州ごとに設置し、AリーグのクラブのU-23,U-20なども参加する。
③各州のナショナル・プレミア・リーグの勝者がファイナルシリーズを行い優勝チームがAリーグ2部に昇格できる道を開く。
④シーズンは2月開幕、11月閉幕とする。現在は10月開幕、5月閉幕。


さてかなり大胆なプランである。2年後に12チームに拡大するとしても財政基盤がしっかりとしているクラブをあと20クラブも創設するわけである。もちろん既存のクラブを基礎にするだろうが、これは机上の空論に近い。


オーストラリアは国土は広いが人口が大都市に集中していて、財政的に運営できるクラブは大都市に依存するしかない。ということはシドニー、メルボルン、ブリスベンなどに新規クラブを作っていく必要があるわけで、アラブの王様や中国の不動産デベロッパーが道楽で投資してくれない限りありえない話だ。


これがアメリカのMLSにベッカムがクラブを作るというロマンのある話ならばいい。オーストラリアにベッカムがクラブを作ることはありえない話だ。FFAはもっと現実可能なプランを示したほうがよかった。