サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

2013年11月のオランダ戦、ベルギー戦

2017-11-13 17:20:28 | 日記
ベルギー戦が水曜日の朝にあるが、ちょうど4年前の2013年11月16日にオランダ(2-2)、11月20日にベルギー(3-2)と試合をしている。ザックジャパンが強いと思われていたころである。しかし2014年のブラジルWCでは惨敗だった。


4年前の11月と現在とどう違うのかを比較してみよう。4年前の11月20日のベルギー戦では、先発はGK川島、CBは吉田と森重、SBは右に酒井宏樹、左に酒井高徳、ボランチが山口と長谷部、中盤に右に清武、真ん中に本田、左に香川、トップに柿谷。酒井高徳、山口と柿谷はある程度テスト起用だった。


前半15分に右をルカクに抜かれて、川島がPAの外まで出てボールをクリアしようとしたが交わされて、真ん中にグランダーのパスを出された。簡単にクリアできそうだったが酒井高徳が緩慢にプレーをしてミララスに背後を取られて失点。実に間抜けシーンだった。


このままズルズルと失点するのかと思いきや、前半37分に柿谷のヘッドで同点。後半になると8分に本田がミドルで勝ち越し、18分には柿谷からの絶妙なワンツーで岡崎が決めて3-1とリード。その後空中戦から1点失点したが、3-2で勝った。‘


日本のフォーメーションはザックだから4-2-3-1。ゆっくりとボールを回して相手を崩すというお得意の攻撃である。ザックジャパンでカウンターからの速攻で得点したのは、フランスに1-0で勝った試合の香川のゴールくらいだ。速く攻めなくても何とかなる、フィジカルの差はパスを回して相手をかわしていくというスタイルだった。


このスタイルでアジアを席捲して、このオランダ、ベルギー戦あたりまではこれでいいという風潮だったのが面白い。しかしWC本大会では全く通用しなかった。しかしサッカー批評家、解説者の中ではこのスタイルの信奉者がまだ多いと思う。


ハリルの縦に速いサッカーは強豪と対戦するときのスタイルだから、アジアで苦戦しても仕方がないと言われてきたが、ブラジル戦での惨敗でどこが相手だろうと通用しないことが露呈してしまった。1対1に強く、ボールを速く運ぶということは当たり前だが、それで簡単にボールロストしてたら、自分でピンチ作っているだけだ。


アジア予選は全部で18試合あったし、役にたたなかった親善試合も多くした。それでもこれならゴールできるという自分のスタイルができていないのは、やっぱり監督の戦術、選手への落とし込みが悪いからではないか。


4年前のベルギー戦とメンバーが大きく変わっているわけでもないし、Leoさんがよく言うように、選手の本来得意のポジションに適正に配置すればもっとましなのではないだろうか。ベルギー戦も2点差以上で負けるような気がする。