サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

選手間のコミュニケーション

2017-11-12 19:42:52 | 日記
ブラジル戦の負けっぷりがあまりにもひどかったのでショックが大きい。しかし10回やって1回勝てるかどうかではなくて、10回やって1回引き分けることができるかどうかという相手であるから、相手が後半に手を抜いたかどうかは問題でなくて、そのような強豪から1点取れたことを良しとしよう。浅野がミスしなければ2点は取れたのだ。


さて気になったのは引いてブロックで守るのか、前線からハイプレスをかけていくのかを選手間で意思の統一ができなくて中途半端なプレスからカウンターをくらったという選手のコメントである。ブラジルのスピードで圧倒されて、マイボールからの攻撃があまりにもできなくてあたふたしたというところか。


疑問なのは、そのような状況になることはかなり想定できたはずだ。どうしていろんな状況にオプションというかプランを用意していなかったのだろうか。用意でなければシュミレーションといってもいい。それをいちいち監督にお伺いをたてるのではなく、ゲームキャプテンの長友あるいは長谷部が判断して、ボールの奪いどころ、ラインはどのように設定するのかをピッチ上で変更すればいい。


ボールをクリア、奪取してもすぐに取られてしまうのだからDFブロックで回してカウンターを食らわないようにすればよかった。スペースがあるのはサイドの久保へのロングフィードくらいだったから、そこに出してもすぐに取られてピンチになる。その繰り返しだった。そんなリスクを取るくらいならばDFブロックを低く設定して、スペースができるのを待ってカウンターを狙うしかない。


そもそもハリルはそういう戦術を継続してきたのだろう。ブラジル相手に貝のようになってつまらない試合をしても誰も文句を言わない。弱い国はそのように戦うだろう。例えばブラジルWCのイランvアルゼンチンはイランが堅守からのカウンターを仕掛けた。決定力がなかったので点を取れなかったが、それでも戦術がしっかりしていたのでなるほどなと思った。


強豪相手に中途半端なプレスからのカウンターだからボコボコにされたのだ。ハリルは選手のメンタルが弱く、ブラジルをリスペクトしすぎたと言っているがそれは問題ではなく、戦術が悪かったからだ。選手間の意思の統一が取れなかったというセリフを何度聞いたことか。それならば試合前からプランを3種類くらい用意しとらんかい。