木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

国立新美術館「オルセー美術館展」&世田谷美術館「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展」

2014年08月12日 | 美術館
なかなか会う機会が無く
 旅行後も いつも地の利の良いファミレスでお茶しながら慌しく写真交換するだけ

「今回は写真交換しながらゆっくりランチでもしましょ」

八重山諸島の旅に出かけた友人達と別れ際の会話

しばらくして そろそろやらなくっちゃと

忙しい面々で 日だけを先に決めて… 
 8月8日に決定!

ランチする? 
 ツアーはどう?
でも出発日と行きたい所がなかなか合わず
 暑い時期でもあるし…

この前美容院で見た「家庭画報」に 国立新美術館で「オルセー美術館展」開催って載ってたよ どう?

それも良いわね
 じゃそれにする?

てな具合

ところが出掛ける日が近づいてきたら台風の進路が危ぶまれ
 新幹線のチケット購入をしばし延期
前日の7日
 どうやら台風はまだ接近しなさそうよと ようやっと切符購入

ハラハラさせられましたが
 無事予定通り 8日朝 7時51分発ひかり504号に乗車

品川で乗り換えJR山手線渋谷方面行き 原宿で降り
 
明治神宮前駅から東京メトロ千代田線で乃木坂下車 
 6番出口から国立新美術館へ直結で行かれます

ご主人が東京に単身赴任してらっしゃった関係で東京の地理に詳しいNちゃん
 他の3人はNちゃんの後を“金魚の〇ん”よろしくついて行くだけ
大いに助かります(^^♪

グッドタイミング
 10時ちょっと前 到着
入場の為の列に並び 間もなく入場

音声ガイドをお借りして…
 ナビゲーターは東出昌大さん 耳に心地良い響きです



マネの「笛を吹く少年」思っていたより大きな絵
 ズボンの赤い色が深みがあってなんともいえない良い色味

少年の笛「ファイフ」
 音声ガイドから流れる再現楽器で演奏された曲を聴きながら観ていると
絵から流れてくるような錯覚 ステキな時間でした

ミレーの「晩鐘」 祈りが聞えてくるよう
 …仕事を終え祈りを捧げているのだと思ってましたが そうではなく仕事の手を休め祈りを捧げているのだそうです

ギュスターヴ・カイユボット「床に鉋(かんな)をかける人々」は力強く 

モネ「かささぎ」は雪の白がと~っても眩しく

美術館で本物の絵に出会うといつも思うのですが

布の質感 シフォンは透けて柔らかく ベルベットは深みがある光沢 レースは繊細 
 赤ちゃんの肌は柔らかく 男性の肌は力強く 女性の肌はしっとりと

ガラス 鉄 果物 籠 花瓶 素材や質感まで描き出され
 どうしてそんな風に描き分けられるのでしょう

次の予定が控えているから
 国立新美術館のB1Fに在る「カフェテリア カレ」でお昼ごはん



鶏もも肉のフリカッセ
 他にサラダを4人で分けっこ

次はラ・ジャポネーズ“内掛け姿のカミーユ”に会いに世田谷美術館へ

乃木坂から原宿に戻り 渋谷へ
 渋谷から東急田園都市線で用賀駅下車

用賀駅からは世田谷美術館行きの直行バスに乗車

世田谷美術館は砧公園の中 緑豊かな気持ちよい所にあります

せみ時雨の中美術館まで緑の中を歩いて…
 
アラッ!もうヒグラシ ツクツクボウシの声 
 こんなに暑いのに 夏も終わり? 秋はもうすぐそこまで来ているのかしら
 


「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展 ~印象派を魅了した日本の美」

印象派を魅了した日本の美
 日本に酔いしれる

と題して 9月15日まで開催されています



「ラ・ジャポネーズ」

クロード・モネが最初の妻カミーユをモデルに描いた大作で
 第2回印象派展(1876年)に出品された作品

およそ一年の修復を経て 世界初公開だそうです

美容院で「家庭画報」を開きこの絵に出逢ったとき 「会いに行きたい!」と思ったものです

念願叶いお目にかかれた「ジャポネーズ」は
 内掛けの鮮やかな赤地に精巧な刺繍とアップリケ 背景の渋みがかった青に日本趣味の団扇

圧倒され 魅せられました     

ほかにも
 マネ ドガ ロートレック ルノワール ゴーギャン
  そしてモネ ゴッホなどの作品が並んで…


日本刀の鞘の七宝 蒔絵 浮世絵など
 欧米人は日本の芸術に出会い 繊細な美に驚き

西洋の芸術家達が日本の美術(浮世絵の構図や工芸 デザインなど)から何を学び
 新たな美を創造したのかを 様々な角度から検証して分かりやすく展示されてました


ゆっくり見学してたらティータイムの終了時間まであと僅か
 美術鑑賞はちょっと休憩

美術館内の「ル・ジャルダン」でお茶タイムする事に

砧公園の景色を眺めながら 至福のひととき



スイーツと珈琲 そして外に広がる木々の緑 癒されます

しばし休憩の後 残りの作品を閉館時間まで楽しみ



夕暮れ迫る美術館をあとにしました 
  

東京駅に戻り 夕飯にお蕎麦を頂き
 ショピングモールを美味しいもの探して アレが良いかこれが良いか


日帰りで美術館のはしご^_^;
 
凝らして観た目 外の暑さとエアコンのきいた室内の温度差など諸々にさすがにお疲れモード

でも世界で一番有名な少年に逢え 内掛け姿のステキな女性にも逢え 
 本物が持つ力強さ 優しさ 温かさ 冷たさなど空気感を身近に感じられ 

興味を持って美術館めぐりが出来る友人達に恵まれ 嬉しいかぎりです(*^_^*)