ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

パーフェクトな移植物語を作ってほしい。

2014-06-14 23:05:05 | Weblog
「アリスの棘」が終わりましたね。

黒幕は養父水野でした。

でも、黒幕といっても有馬教授を操っていたわけではなく、
鈴の実の実父親で、娘の病気を治してやるという
有馬の要求により養女に出しただけでした。

有馬は亡くした実の娘瓜二つの鈴を溺愛し
違法行為をしてまで鈴に適合する腎臓を手に入れました。
この腎臓を手に入れるために
明日美の父を表向きには合法的に殺したのでした。


「あんたが養女に出さなかったらこんな事件には
 ならなかった」

それは筋違いでしょう。

違法行為はないもしていないわけだから。


黒幕という形で話をひっぱったことは
話が魅力的になりました。



でも、元麻酔科医という設定は想像できませんでした。
元麻酔科医ということだったけれど、
盗み出した10数年前の筋弛緩剤って、
今打っても効果があるのかしら???

薬には使用期限があるし、
毒劇物においても5年過ぎたものは
変質していて本来の役目を果たさないから
廃棄処分した方がいいと聞いたことがあります。
ちょっとそこが矛盾かな。

それに注射針も10数年しまっておいても
つかえるんでしょうか????


鈴が有馬の実の娘ではないことは想像できました。
普通は、いつもらえるかわからない献腎移植より
子供の場合はできるだけ早く欲しいという思いから
親からの生体腎移植が行われることが多い。
それができないということは有馬の娘ではないってこと。

私は奥さんの連れ子であり、
奥さんの健康状態に問題があるから
生体腎移植ができないんだろうと
勝手に想像していました。



たぶん医療関係者が監修しているんだろうけれど
いろいろ矛盾がありますね。

鈴ちゃんはどうして車いすに乗っているんでしょうか??
透析が必要な人は車いすが必要なくらい
体が弱っていて歩けないってこと???


鈴ちゃんの腎生検の件。
明日美は結衣ちゃんから出された腎臓かと確かめるために、
鈴ちゃんの腎生検した腎臓の細胞を検査します。

でも、本来の移植手術するためだったら
移植してもらった腎臓を生検しても意味がない。
生検というのは臓器の状態をみるためにするものであって
移植のためにするものではない。
移植のためなら血液検査で充分のはず。

本当に移植のために生検して
その細胞って保管する義務があるんでしょうか?

あと以前に移植したことがあるから
なかなか適合する腎臓がないっていう設定。
確かに移植に限らず輸血を受けたことがある人は
白血球の形が一致しても
クロスマッチをすると固まってしまって
適合しないと判断されることがあるらしいです。
だから、適合する少年の腎臓なら大丈夫と
いうことはないはず。

そういう場合は、手術前に血漿交換をすれば
手術後の拒絶反応を防ぐことができるそうです。

だったら、手術前提で血漿交換をするべきであって
海外にいくべきではないように思えるのです。

それにそれはよくある話であって
「どうしてもその少年の腎臓が欲しい」に
説得性をつけるために、
「腎臓がなかなか合わない」という設定に
したのかしら???


設定に無理がありましたね。


パーフェクトの移植の物語を作ってもらいたいものです。



でも、「アリスの棘」見応えがありました。

コメント
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