計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

いよいよ2月になりました。

2007年02月02日 | 気象情報の現場から
 実は、まだ2月2日なんだ・・・。と言うのが正直な印象です。別にこれからの楽しいイベントが待ち遠しいというのではありません。1月はあれこれと手を出した一ヶ月だったのです。

 最近よく出てくる言葉「ニューロ理論」も昨年末から勉強を始めたものなので、ほとんど1月中に進めていたものです。年末年始は殆どマルチパーセプトロンの実験やバックプロパゲーション(BP)の理論検討に追われ、仕事始め以降はBPの実験。その合間を縫って、数値データの空間内挿の手法についても検討・実験を行いました。そうかと思えば、回転系における自然対流の数値シミュレーションで大気大循環のメカニズムにアプローチする研究がありました。

 昨年までは一つ一つの大きな課題に莫大なエネルギーを投入する、という形だったのですが、日々の蓄積により技術の幅が徐々に広がっています。これからは様々な技術の研究・数値実験が同時並行で進んでいくことになるでしょう。この1ヶ月で私の専門分野も広がりました。また、オフタイムは一般知識の勉強に追われています。

 古の哲学者の言葉に「知は力」と言うものがあります。知識は思考のための道具です。そうであればこそ、培った知識のメンテナンスと新しい知識の吸収は日々欠かせないものです。いろいろな実験(とは言っても数値計算実験ですけどね)を繰り返していると、新しいモノの見方や考え方・知見を得ることができます。その一つ一つをノートに書き綴っています。いずれは気象を解き明かしていく上で大きな武器になるでしょう。

 私にとって、プロフェッショナルとは「自分の答え」を導き出せるという事。それだけに日々が勉強の連続です。
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