キットは前回紹介のガネットAEW(早期警戒型)と同じく
旧フロッグの金型流れのモノだが、値段の安さで Donetsk Toy Factory というメーカーのもの
ガネットAEWの時にも書いたが、元キットは古過ぎて出来はそれなり
今回も素材として使用、全面的に手を加えねばならなかった
(下画像の左側が素材用のキット、コックピットのPはさらし首状態)
上の画像右側は洋書から拝借したもので
ダックスフォードの #277 と同じ塗装だが、対潜型のAS.1 機体番号は XG798
ダックスフォードに展示されてる機体は、電子戦用のECM.6型 XG797
「実際に見た機体を作る」が信念なので
ダックスフォードで見たECM.6型を、塗装もそのまま
831SQ(飛行隊)で再現することにした
ECM型の特徴は爆弾槽カバーに丸型の突起があるくらいだから
ホームセンターで買ったネジに付属してたワッシャーを利用して成型
エアロクラブのホワイトメタルパーツを仕入れ、プロペラや足回りを整え
排気管は縁の薄さが欲しかったので
机上にあった、レポート用紙の切れ端にプラ用接着剤を塗り重ね
丸めて段差等を消したものを使った
キャノピーはニュージーランドのファルコン社製のものを使用
最後部のキャノピー部のみオーバースケール気味に感じたので
型を自作して作り直してみた
各翼舵面やフラップは全て一度切り離し、成型後に再接着
翼の折りたたみ機構も完全自作
翼内のリブは奥に2枚程作り、肉抜き穴から奥のリブが見えるようにした
今ならエッチングパーツが販売されてるというが、あのエッチングは平面過ぎない?
水平尾翼に立つ、小さな垂直尾翼も前回と同じようにプラ版から自作
デカールはUKの Model Art 社 デカールに GANNET ECM.6 831SQ があり使ってみた
ガネット用に自作したギア格納部等を削りだす為のテンプレートや
キャノピーの元型など
手はかかるモデルだが、手がかかるほど夢中になる
作ったのは前回のAEW型(早期警戒)が1995年、今回のECM型が1997年
その頃には旧フロッグのモデル以外にキットの選択肢はなく
作り手側それぞれの手の加え方により、完成した姿が大きく違うこととなった
社内報 ミリタリー編 では、良いもの教えていただきありがとうございました。
自分でもあんな手のかかるガネットを2機も作ることになるとは思いもしませんでした。
レベルの新金型で上げられたガネットを見た時は正直ショックでしたが
再び作る気力は湧いてこなかったです。
PAISUKEさんの F-104も楽しみにしてますよ。
自分もduxfordで実機をみて是非!と思ったのですが、やはり旧フロッグしかなく、挫折していました。現在では独レベルから発売されましたがノザワヤさんのようにうまくできそうにないですねー。眼福でした
今の老眼鏡とヘッドルーペにはなかなか慣れなくて困ってます。
1/72ということで、今回も私の指を画像に入れて大きさを・・・。
と思ってましたが、忘れてしまいました(笑)
ところで主翼の降りたたみ部の強度はあまりなく
特に翼端の第2折りたたみは、乗っかっている程度のもの
取り付け角はホッチキスの玉を加工、差込式にして出してありますが
完成後は機体を裏返すことはできなくなりました。
1/72のほぼ実物大になる画像もありますね
よくここまで作り込まれたんだなあ、、と感心しきりです
ピンセットの先をとがらせたり
息を止めてポツンと塗装されたところもあったでしょう
それにまたこれだけピントを合わせて撮るのも並大抵じゃないですね
さすがに折り紙つきの、いやいや折りたたみ翼つきの作品ですね
素晴らしいです!
吉谷
今、自分で見ても「良くここまで手を加えたなぁ~」と思う反面
下地塗装のアラが目だってしまった部分や
長年のホコリも目立って・・・
この画像はボツにすれば良かったと後悔したりで
完成品を公開するのも一喜一憂です(笑)
小さなパーツを手作り、模型の真髄ですね
薄い表現がしたい事って多いですよね
すごいなあ、、、
もっとコメントできると思ってましたが
言葉が出ません
お見事!!!
吉谷