股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ジミー、野を駆ける伝説

2015年08月30日 00時35分41秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:イギリス/アイルランド/フランス
日本公開:2015年1月17日
監督:ケン・ローチ
出演:バリー・ウォード,フランシス・マギー,アイリーン・ヘンリー,シモーヌ・カービー
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1932年のアイルランド。内戦終結から10年が経過し、元活動家のジミー・グラルトンが10年ぶりにアメリカから故郷の片田舎に戻ってくる。ジミーはかつて仲間たちと芸術やスポーツを楽しみ、語り合ったホールを復活させ、住民たちの間には活気が戻ってくる。しかし、神父のシェリダンが住民を戸別訪問してホールに行かないようにと警告し…。
『麦の穂をゆらす風』などのケン・ローチがメガホンを取り、1930年代のアイルランドを舞台に、庶民の自由のために戦った無名の活動家を描くヒューマンドラマ。アメリカからアイルランドの片田舎に帰郷した主人公が、教会や地主といった権力を持つ者たちに弾圧されながら、それでも仲間たちと共に自由を求めて活動するさまをつづる。主演は、テレビや舞台で活動してきたバリー・ウォード。重厚なテーマや登場人物をみずみずしく描写する、ローチ監督の手腕がさえ渡る。

「麦の穂をゆらす風」「天使の分け前」のケン・ローチ監督作品。権力を持つ者に弾圧されながらも、仲間たちと自由を求めて戦った男の物語。英国やアイルランドの歴史を知らなくても、話の筋はなんとなく理解できると思います。故郷に帰ってきた活動家が、かつて自分らが様々なことを学んだ閉鎖されたホールを再び活気溢れる場所にしようと、教会や地主たちと戦う…。人権、そして自由を勝ち取るために奮闘するジミーの姿は、多くの血を流した内戦のあと、唯一の希望の光に感じました。一生懸命に困難に立ち向かおうとするジミーに仲間が多くいたことに納得できます。平和な日本に住んでいる“不自由だ”“不平等だ”と感じることはありませんが、自ら進んで声を挙げなければ何も変わらないのだと思いました。観終わってみるとホールへのジミーの想いが少し見えてこなかったし、結構地味な作品でした。もう少しアイルランドの歴史を勉強しておけば、もっと共感できる部分が多くなったと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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