股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

天空の蜂

2015年08月10日 22時17分18秒 | 映画評論タ行
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年9月12日
監督:堤幸彦
出演:江口洋介,本木雅弘,仲間由紀恵,綾野剛,國村隼,柄本明,石橋蓮司,佐藤二朗,向井理
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1995年夏、愛知県の錦重工業小牧工場から防衛庁へ納品する最新の設備を搭載したヘリコプターが、正体不明の人物によって奪われてしまう。やがて遠隔操作されたヘリは稼働中の高速増殖炉の上空でホバリングを開始し、テロリストが日本全国の原発停止を求める犯行声明を出す。さらに、ヘリ内に子供がいることがわかり…。
人気作家・東野圭吾が原子力発電所を題材に1995年に発表した傑作小説を、堤幸彦監督が映画化した社会派サスペンス。最新鋭の大型ヘリを手に入れたテロリストが、日本全国の原発の停止を求め稼働中の原発上空でホバリングさせるテロ事件を描く。困難な直面に立ち向かうヘリコプター設計士を江口洋介、原子力機器の設計士を本木雅弘が演じ、初めての共演を果たす。東日本大震災による原発事故を経験した日本において、改めて社会と人間の在り方を問う衝撃作。

試写会にて鑑賞。20年前に発表された原作ですが、まるで現代に起きる問題を予期していたような内容。恐るべし東野圭吾!原発に新型のヘリコプターを墜落させようとするテロが発生。テロリストと開発者との攻防戦を描いた本作。実力派の俳優陣が揃っており、見応えあります♪福島の事故だったり色々と今の日本でも問題となっている“原発”。原発の必要か不必要かを今一度考えるために、観ておくべき作品だと思います。この映画では、原発を肯定も否定もしていません。ただただ原発というモノと、それを取り巻く環境を描いているため、その判断は観客1人1人に委ねられています。人間ドラマばかり目立ってしまっていて、もう少し軸となる問題を追及してくれたら良かったです。そもそも原発破棄を要求しているテロリストが、原子炉にヘリを落とそうとしている理由が分からなかった…。本当に狂っているのは誰なのか…原作発表から20年経った現在でもその答えは出ないままです。自分が任された使命を全うすることの大切さを感じました。メッセージ性の高い作品です。邦画ですがCGもなかなか上手く出来てて迫力ありました。※高所恐怖症の方はご注意を…。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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さよなら歌舞伎町

2015年08月09日 17時36分33秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2015年1月24日
監督:廣木隆一
出演:染谷将太,前田敦子,樋井明日香,忍成修吾,大森南朋,松重豊,南果歩
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一流ホテル勤めと周囲に偽りラブホテルの店長をしている徹は、ミュージシャンを夢見る同居中の恋人・沙耶との関係が倦怠期になりかけていた。歌舞伎町にあるラブホテルに出勤し多忙な1日が始まるが、ホテルでは家出少女と来店した風俗スカウトマン、時効を間近に控え男と潜伏生活を送るホテルの清掃人など、年齢も職業もさまざまな男女の人生が交錯し…。
新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に、身も心もむき出しになった男女5組の人生が複雑に絡み合う群像劇。『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』に続き、廣木隆一監督と脚本家・荒井晴彦が3度目のタッグを組む。物語の軸となる倦怠期の同居カップルには、『ヒミズ』などの染谷将太と、『もらとりあむタマ子』などの前田敦子。さらに南果歩、松重豊、大森南朋、村上淳、忍成修吾、田口トモロヲといった個性派が脇を固める。

新宿歌舞伎町のホテルを舞台に、男女の人生を描いた本作。R-15指定なので結構リアルなシーンもあります。ラブホテルが舞台なので普段なかなか見られない裏側まで見れたり、「こんなワケありなカップルが…」なんて観ていて面白かったです。人生色んな悩みを抱えている人がいて、その答えを分からずに生きている人がいる。素直になれない人々の生き方は、誰もが一度は経験したことがあるかもしれない気持ちかも。大きな見せ場は無いけれど、人間模様を深く描いている印象を受けました。徹が働いているラブホに妹がAV撮影で来たり、彼女が浮気相手と来たり…ちょっとやり過ぎな点もありますが、実力派の俳優陣が揃っているので見応えあります。前田敦子、ここで脱いだら女優として評価されたのに…。最後はそれぞれが“さよなら歌舞伎町”の想いで一歩踏み出していった。ハッピーエンドとまではいかないけど、観終わるとスッキリできる作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ジュピター

2015年08月08日 10時48分19秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年3月28日
監督:ラナ・ウォシャウスキー,アンディ・ウォシャウスキー
出演:チャニング・テイタム,ミラ・クニス,ショーン・ビーン,エディ・レッドメイン
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遺伝子操作された元兵士のケインは、ある女性を守るという任務のために宇宙から地球に派遣される。シカゴで清掃員として働くジュピターは、殺伐とした大都会での暮らしに嫌気が差していた。だが、実は彼女こそが、地球のみならず宇宙を変化させる可能性のある遺伝子を備えた唯一の人物だった。
ラナ&アンディ・ウォシャウスキーが監督と脚本を務め、『マトリックス』シリーズ以来初のオリジナルストーリーで挑むSFアクション。知能の高い異星人に統制された地球を舞台に、唯一無二の存在である地球人の女性と、彼女を守る使命を負った男の壮大な体験を活写する。主演は『ホワイトハウス・ダウン』などのチャニング・テイタムと『ブラック・スワン』などのミラ・クニス。荘厳な世界観に圧倒される。

ラナ&アンディ・ウォシャウスキーが監督と脚本を務め、『マトリックス』シリーズ以来初のオリジナルストーリーで挑むSFアクション大作。映像はお金かけてると一目で分かるほどの壮大な世界観でございました。まぁこのCG全盛期の時代に他の作品と比べれば新鮮味はありませんが。しかししかしストーリーが全く頭に入ってこない。元兵士と人間との恋愛要素も盛り込まれているけど、なんだか薄っぺらい。大金をつぎ込んだB級映画って感じ。王妃の銅像とヒロインがそっくりと言っていたが…ごめん全く似ていないような(笑)やはり「マトリックス」ほどのインパクトある作品はもう作れないのかな…。でも空飛ぶブーツは欲しい!やたらとチャニング・テイタムが半裸なのが気になる…。

この作品の評価・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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娚の一生

2015年08月07日 10時44分28秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2015年2月14日
監督:廣木隆一
出演:榮倉奈々,豊川悦司,安藤サクラ,前野朋哉,落合モトキ,坂口健太郎,向井理
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キャリアウーマンとして仕事に忙殺されながら、心が締め付けられるような恋愛をしていた堂薗つぐみは、祖母が亡くなった後に東京から田舎の一軒家に引っ越してくる。そこへ彼女の祖母を慕っていたという大学教授・海江田醇が現れ、強引につぐみの家に住み込むようになる。当初は親子ほども年の離れた海江田のアプローチに困惑するつぐみだったが、少しずつ距離が近くなっていく。
「月刊フラワーズ」掲載の西炯子のベストセラーコミックを実写映画化した大人のラブストーリー。過去を引きずり幸せをつかめずにいるキャリアウーマンと、恋愛を拒んできた50代の大学教授が出会い、奇妙な共同生活を通じて心を通わせていく。才色兼備なのに不器用なヒロインに榮倉奈々、50歳を過ぎても独身のままでいるモテ男に豊川悦司。主演の二人とは、それぞれ『余命1ヶ月の花嫁』と『やわらかい生活』でタッグを組んだ廣木隆一監督がメガホンを取る。

祖母が亡くなった家に引っ越してきた女性と、祖母を慕っていたという大学教授の男の恋愛模様を描いた作品。親子ほど歳の離れた2人が恋に落ちるって…まぁ人それぞれですから文句は無いのだけど、お互いがお互いを好きになったキッカケが全然分からなかったので感情移入できませんでした。途中で他人の子供を預かるという小ネタまで入り込んできたので余計に2人の気持ちが見えてこなかった。男性に足を舐められたから関係を持つって…実際に足舐められたたら気持ち悪いとしか思えないのだけど(笑)特に感動も無ければ泣けるシーンもない。中川を登場させた意味も無かったと思うのだが…。最初から最後まで田舎の風景をずっと見させられた気分の映画でした。

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ジュラシック・ワールド

2015年08月06日 01時05分37秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年8月5日
監督:コリン・トレヴォロウ
出演:クリス・プラット,ブライス・ダラス・ハワード,タイ・シンプキンス,ニック・ロビンソン
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世界的な恐竜のテーマパーク、ジュラシック・ワールド。恐竜の飼育員オーウェンが警告したにもかかわらず、パークの責任者であるクレアは遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。知能も高い上に共食いもする凶暴なインドミナス。そんな凶暴なインドミナスが脱走してしまい…。
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める、『ジュラシック』シリーズ第4弾となるアドベンチャー大作。恐竜をテーマにした巨大テーマパークを舞台に、遺伝子操作によって生み出された新種の恐竜が脱走、人間や恐竜を襲うさまを臨場感たっぷりに描き出す。主演は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのクリス・プラット。監督は、『彼女はパートタイムトラベラー』のコリン・トレヴォロウ。驚異的なビジュアルやハイテンションな展開のサバイバルに期待。

全米歴代3位の歴史的大ヒットを記録している本作。『ジュラシック』シリーズ第4弾となるアドベンチャー大作です。本作では巨大な恐竜のテーマパークを舞台に、脱走した恐竜たちと人間との死闘を描いています。観ていて思ったのは、かなり1作目を意識した作りにしていること。ストーリーも1作目とほぼ同じ流れであり、クライマックスにT-レックスを登場させるところは、意識し過ぎているかなと思う。しかしながら、1作目を観た時のあの興奮と恐怖が、本作では何故か感じられない…。どうやって最強の恐竜を誕生させたのか説明が無いし、その恐竜たちの管理もずさん。これじゃあ、いつかは大参事が起きるのも想像がつく。せっかく技術が進歩したのだから恐竜の見せ方をもっと考えて欲しかったかなと思います。
パークの責任者であるクレアは、悲劇のヒロインぶっているけど、そもそもこの女が自分勝手に好き放題してたから今回の事故が起きたわけで…。「最後はイケメンと結ばれて幸せよ♪」っていうオチはどうも納得がいかない。悪者が死んでいくのに、主人公たちは絶対に死なないお決まりのパターン。T-レックスに追われたヒロインが喰われないって不自然でしょ!!そもそも、いつからT-レックスは人間の味方になったんだ?
それでもやはり人気シリーズなので、大画面で観る恐竜はカッコ良かったです!夏休みには丁度いい娯楽作品かな。続編もあるそうなので、次回作はもう少し丁寧に恐竜を扱ってほしいです。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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あと1センチの恋

2015年08月01日 10時45分27秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:ドイツ/イギリス
日本公開:2014年12月13日
監督:クリスティアン・ディッター
出演:リリー・コリンズ,サム・クラフリン
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ロージーとアレックスは6歳のころからの友達同士。自分たちの住むイギリスの田舎町を出て、アメリカのボストンの大学へ進学しようと約束し、二人とも合格。ところがロージーは、クラスの人気者クレッグと軽い気持ちで関係を持ち、身ごもってしまう。アレックスはボストンへ移り、ロージーは一人で子育てに奮闘するが…。
『P.S.アイラヴユー』の原作者としても知られるセシリア・アハーンの「愛は虹の向こうに」を基に、友達以上恋人未満の男女の擦れ違いを描くラブストーリー。6歳のころから全てを共有してきた男女が思いを伝えられず、それぞれの人生を歩むことになりながらも、思いも寄らぬ運命へと導かれていくプロセスを映す。主演は、『白雪姫と鏡の女王』などのリリー・コリンズと『スノーホワイト』などのサム・クラフリン。運命のいたずらに翻弄され、12年間も擦れ違い続けた二人のもどかしく切ない関係に胸が詰まる。

友達以上恋人未満の男女の運命を描いたラブストーリー。公開当時は口コミで劇場でヒットしていました。幼馴染でありながらお互いに素直になれずに時間だけが過ぎていき、お互いに別々の人生を歩むことになってしまうロージーとアレックス。それでも12年の歳月をかけて2人は運命の赤い糸で結ばれていたのです。言ってしまえば完全にご都合主義の作品でした。お互いに一途に想い続けていたのなら良いけど、2人とも何人もの人間と関係を持って結婚したり出産したり…。でも上手くいかずに恋人別れ、「結局は幼馴染が一番合うよね!」っていう終わり方で誰が感動するのだろう。ロージーもアレックスも結婚も離婚も軽いノリでしているように見えました。子供が生まれた途端に逃げ出した男が、数年経って急に現れたら「じゃあ一緒に住みましょう」ってならないでしょ!!純愛とは程遠い、“あと1センチ…”なんて絶対思ってないドロドロのヤリ○ン&ヤリ○ンたちのラブストーリーにしか見えませんでした。この映画を観ていると「あぁ~結局は世の中って顔が大事なんだな」と思います(笑)

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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