股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

マティアス&マキシム

2021年04月16日 13時12分43秒 | 映画評論マ行

製作年:2019年
製作国:カナダ
日本公開:2020年9月25日
監督:グザヴィエ・ドラン
出演:ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス,グザヴィエ・ドラン
映画「マティアス&マキシム」

親友同士で30歳のマティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グザヴィエ・ドラン)は、友人が監督する短編映画でキスシーンを演じる。その口づけをきっかけに、二人は今まで封印してきた相手への思いに気付き始める。婚約者のいるマティアスは親友への思わぬ感情に戸惑い、マキシムは長年の友情が壊れることを恐れていた。
『わたしはロランス』などのグザヴィエ・ドランが監督と脚本を務めるラブストーリー。5歳のころからお互いを知っている二人の青年が、恋愛感情と友情の間で揺れ動く姿を描き出す。ガブリエル・ダルメイダ・フレイタスが主人公を演じ、その親友をグザヴィエ・ドランが演じるほか、『Mommy/マミー』などのアンヌ・ドルヴァルらが共演。本作でドランは『胸騒ぎの恋人』『トム・アット・ザ・ファーム』などと同様に、役者として自身の監督作に出演している。

友情と恋愛感情の間で揺れ動く2人の男性を描いた本作。親友と思っていたマティアスとマキシム。ある事がキッカケで2人の気持ちに変化が生まれてくるのです。男性同士の恋愛を描いた本作は、物語は淡々と静かに進んでいきます。友情を壊したくないという感情。自分の心に嘘をつきたくないという感情。マキシムは自分の想いを打ち明けることが怖い。マティアスは自分が築き上げてきたものが壊れるのが怖い。それでも互いに事がどうしても忘れることができない。マティアスとマキシムの繊細の感情の変化が丁寧に描かれていて、観ていてとても切なかったです。中盤までは2人の関係に展開が無いですが、終盤に入ってから2人の純粋で不器用な気持ちが描かれているのが素敵でした。ストレートに言えたらどんなに楽だろう。でもストレートに言うのが怖いから遠回りしてしまう。でも恋愛に正解なんて無いのだから、不器用でも互いに新しい一歩を踏み出せたのだから良いじゃないか。周囲の友人たちもマティアスとマキシムの気持ちを実は知っていたようで、理解してくれる友達を持ったマティアスとマキシムは幸せ者だと思いました。
言葉にして伝えるのって簡単に見えて実は難しい。考えさせられる素敵な作品でした♪

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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