股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ヴィレッジ

2023年04月24日 17時56分16秒 | 映画評論ア行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2023年4月21日
監督:藤井道人
出演:横浜流星,黒木華,一ノ瀬ワタル,奥平大兼,杉本哲太,中村獅童,古田新太

映画『ヴィレッジ』公式サイト|大ヒット上映中

主演:横浜流星 × 監督:藤井道人 × 制作:スターサンズ。現代日本の縮図を描いた、異色のサスペンス・エンタテインメント!

 


夜霧が幻想的な集落・霞門村に暮らす片山優(横浜流星)は、美しい村の山に建設された巨大なゴミの最終処分場で働いていた。母の君枝(西田尚美)の作った借金の返済に奔走する一方、職場の作業員に目をつけられた優は、浮かばれない日々を過ごしていた。しかし、幼なじみの中井美咲(黒木華)が東京から戻ったことから、優の人生が変わっていく。
『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』などの藤井道人監督が、ある集落を舞台に環境問題や限界集落、若者の貧困、格差といった社会の闇を描いたサスペンス。美しい自然と神秘的な薪能が魅力的な村を舞台に、ゴミ処理施設で働く青年の人生が、幼なじみが東京から戻ったことをきっかけに変化していく。主人公の青年を『嘘喰い』などの横浜流星が演じ、黒木華や中村獅童、古田新太などが共演する。

とある田舎の集落で生きる人々の闇を描いた作品。環境問題、貧困、格差社会…閉鎖的な村で起きる嫉妬や憎悪。逃げたくても逃げられない。苦しくても吐き出せない。村八分。想像以上に救いが訪れないジメジメした空気感が漂う映画でした。幸せに生きたいと思っていても、自分が置かれた環境であったり、血縁関係のせいで、もがき苦しむ毎日。優の心はずっとあのゴミの山の中にあったのだろう。能面のように、喜怒哀楽を見せずに素顔を隠して生きていくことの辛さを感じました。“臭いものには蓋”という日本人ならではの考え方が全面に押し出されていた。全てが夢であればいいのにと思わずにはいられないほど、人間の嫌な部分が描かれていました。小さなコミュニティだからこそ、妙な連帯感や恨み妬みがあるもの。最後まで気持ちが沈みっぱなしでしたが、人間の弱い部分、卑怯な部分について考えさせられる作品でした。ただ、もう少し深い闇や衝撃の秘密が村に隠されていると思っていたので、そこはちょっと期待外れ。割と予想通りに話は進んでいった。お父さんのエピソードをもっと描いてくれたら感情移入できて良かったかも。
「ヤクザと家族」ほどのドキドキハラハラ感が無かったのが残念。でも観て損はありません。演技派の俳優陣が揃っていて見応えは十分です。横浜流星の演技すごく良かった!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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