股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

インポッシブル

2013年05月02日 01時32分19秒 | 映画評論ア行
製作年:2012年
製作国:スペイン/アメリカ
2013年6月14日公開
監督:フアン・アントニオ・バヨナ
出演:ユアン・マクレガー,ナオミ・ワッツ,トム・ホランド,サミュエル・ジョスリン
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2004年末、マリアとヘンリーは、3人の息子と共にタイにやって来る。トロピカルムードあふれる南国で休暇を過ごすはずだったが、クリスマスの次の日、彼らは未曾有の天災に巻き込まれる。一瞬にして津波にのみ込まれ、散り散りになった家族はそれぞれの無事を祈りつつ再会への第一歩を踏み出す。
ナオミ・ワッツとユアン・マクレガーが主演を務め、スマトラ島沖地震後に発生した津波に遭遇した一家の実話を基に描く感動の人間ドラマ。突如襲った災害により一時は離散してしまうも、諦めることなく生き抜いた家族の絆を描き出す。監督を務めるのはデビュー作『永遠のこどもたち』も好評だったスペインの新鋭フアン・アントニオ・バヨナ。危機的状況の中、サバイバルする人々の姿をパワフルな映像と胸打つ物語でつづるバヨナ監督の手腕にうなる。

上半期注目作品の1つだった「インポッシブル」。運良く試写会が当たったため公開よりも1ヶ月以上先に観ることが出来ました♪主演のナオミ・ワッツは演技を高く評価され、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の主演女優賞にノミネートされました。
舞台は2004年のタイ。スマトラ島沖地震で発生した津波によって流され、離れ離れになった家族5人を描いた作品です。映画ということを忘れるほどのリアルな津波のシーンは、3.11の東日本大震災の際に毎日のようにテレビで流れていたあの津波の映像とほぼ同じでした。家が流され、木が流され、人が流される…2年前のあの日、日本でも同じ事が起きていたのかと思うと胸が苦しくなりました。

ヘンリー一家5人も津波によって流されてしまいます。地獄絵図のような光景に彼らが思ったことはただ一つ“家族に会いたい”ということ。長男と母マリアが助け合って生きようと歩き続けるシーンに感動しました。そして子供たちのたくましさが心に残りました。絶望の中でも他人を助けようという気持ち。“自分だけが良ければ…”なんて気持ちは駄目なんだ。この映画で人間として大切な事を教わった気がします。津波ですら流せなかった“家族の絆”。人間の強さと成長。いまの日本にはこの映画が必要だと思う!!もちろんヘンリー一家のように家族全員が助かった人なんて僅かだと思う。実際は津波によって大切な家族を失った人がたくさんいる。それを忘れてはいけない…。感動のラストシーンで映る1枚のメモが全てを物語ってる。

ナオミ・ワッツをはじめ、キャスト陣の演技が本当に素晴らしかったです!家族の再会のシーンは涙が止まりませんでした。ぜひぜひ劇場でご覧ください!

この作品の評価・・・・87点

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