股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

帰らない日々

2008年07月29日 00時03分01秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年7月26日公開
監督 : テリー・ジョージ
出演 : ホアキン・フェニックス,マーク・ラファロ,ジェニファー・コネリー
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大学教授のイーサンは、10歳の息子ジョシュがチェロを演奏するリサイタルに妻のグレースと8歳の娘エマと出かけ、幸せな一時を過ごし帰途につく。一方、弁護士のドワイトは、別れた妻の元へ愛息ルーカスを送り届けるために車を飛ばしていた。そして悲劇は起きる。イーサンの目の前でジョシュがひき逃げされ、幼い命を落としてしまう。犯人への復讐心に燃えるイーサンは弁護士事務所に相談に行き、ドワイトを紹介される。
決して犯してはいけない過ちである。だが、誰もが被害者にも加害者にもなり得るのもまた事実だ。ひき逃げという卑劣な犯罪によって2つの家族が直面する罪悪感と苦悩を描き、観る者の心を強く揺さぶる本作。『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージがメガホンをとり、原作者ジョン・バーナム・シュワルツと共に脚本も手がけている。我が子を愛するがゆえに苦しむ2人の父を演じるのは『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のホアキン・フェニックスと『死ぬまでにしたい10のこと』のマーク・ラファロ。どんなに辛く苦しくとも、現実に向き合うことが残された者たちのなすべきこと。それを最初に行動で示す幼いエマが健気だ。
前日にSHOWBIZ COUNTDOWNで作品紹介してたのを見て、「ホテル・ルワンダ」の監督ってだけで観に行こうと決めました。でも監督が誰とかは関係なく、泣けたし考えさせられる作品でした!「息子をひき逃げ事故で亡くした父親は、警察の捜査の進展の無さに痺れを切らし弁護士事務所に捜査を依頼する。そこで紹介された弁護士。その弁護士こそが犯人だったのだ…」というお話。被害者、加害者それぞれの立場が描かれていて考えさせられます。息子を失った母親のグレースは取り乱すが、少しずつ現実を受け入れて前に進もうとする。娘は兄の分まで生きようとする。しかし父親のイーサンは犯人への憎しみが日々増していく…。家族の絆、それはこんなにも簡単に崩れてしまうものなのかと思うと悲しくなりました。娘の「天国に音楽は届くかな?」というセリフはボロボロ泣いてしまいました
ラストのイーサンの決断は正しいのかは自分には分かりません。自分だって大切な家族や友達や、恋人が殺されて目の前にその犯人がいたら何するか分からないし…。ただ、復讐によって誰かが報われるなんて事はないと思う。死んで償うより生きて償えってことをイーサンは最後に思ったのかな…。加害者、被害者というのは紙一重であって誰にでも起こりえることなんだと思いました。この映画の加害者は自分勝手だと思う。でも実際に自分が加害者の立場になったら?罪から逃れることは、もちろん駄目だけど加害者の気持ちも少しだけ分かるかも上映してる映画館が池袋と日比谷ぐらいしかないのが残念だけど、おススメなので観る価値はあります!!

この作品の評価・・・・84点

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