股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

西部戦線異状なし

2023年01月22日 11時57分39秒 | 映画評論サ行

製作年:2022年
製作国:ドイツ
日本公開:2022年10月28日
監督:エドワード・ベルガー
出演:フェリックス・カマラー,アルブレヒト・シュッフ,アーロン・ヒルマー

第1次世界大戦下のヨーロッパ。ドイツ軍に志願した17歳のパウルや仲間たちは、西部戦線で戦う部隊に配属される。最初は祖国のために戦おうと強い志を抱いていたパウルたちだったが、凄惨な戦場を目の当たりにし、戦意を失っていく。
[Netflix作品]第1次世界大戦のドイツ軍兵士の姿を描き、映像化もされてきたエリッヒ・マリア・レマルクによる小説を原作とする戦争ドラマ。意気揚々と出兵した17歳の若者が、戦場の現実を目の当たりにする。出演はフェリックス・カマラーや『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』などのアルブレヒト・シュッフ、『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュールなど。監督を『ぼくらの家路』などのエドワード・ベルガーが務める

英国アカデミー賞では最多ノミネートされた本作。24日に発表される第95回アカデミー賞の方でのノミネートも期待されています。映画ファンとしては観ておかないと思って鑑賞。重く苦しく悲しく暗い映画でした。
アカデミー賞作品賞も受賞した1930年製作の戦争映画「西部戦線異状なし」のリメイク。第1次世界大戦時のドイツ兵士たちが命をかけて戦場で戦う姿が描かれています。冒頭から戦場の凄惨な現実を突きつけられました。そこはまるで地獄…。僅か数百メートルの領土を奪い合うために数百万人もの若者たちが殺し合うことに衝撃を受けました。出兵前は敵を倒すことへの正義に満ちていた彼らも、銃弾や爆弾が飛び交い、目の前で仲間が死んでいくのを見て、ただただ生きて帰りたいと思っただろう。上官の命令のままに動き続ける主人公のパウルの表情1つで感情やその場の状況が分かるから不思議。命を軽々しく見ながらご馳走を食べる政治家たち。そして戦争の愚かさに腹が立ちました。結局パウルは誰のために、何のために戦ったのだろうか…。
一方で戦場から離れた会議室では、戦場とはまた違った現実を見せられました。ヒトラーへの忠誠心は絶対であり誰もおかしいと思っていないのだから恐ろしい時代だ。
迫力は物凄くあり、グロいシーンもたくさんあります。ただ、とにかく暗く重い戦場シーンばかりが何度も続くので、「プライベート・ライアン」や「1917」のような戦争映画で観たことがあるようなシーンだったような気もしました。

ウクライナで戦争で起きている今だからこそ、こういう作品は必要なのかもしれない。第一次大戦から100年経っても世界は戦争をしている。人間って何も学ばない生き物だ。戦争からは悲しみしか生まれない。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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