股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ウーマン・トーキング 私たちの選択

2023年08月23日 17時15分05秒 | 映画評論ア行

製作年:2022年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年6月2日
監督:サラ・ポーリー
出演:ルーニー・マーラ,クレア・フォイ,ジェシー・バックリー

映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式|6月2日(金)全国公開

映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式|6月2日(金)全国公開

 


2010年の架空の村。独自の生活を営むキリスト教一派の人々が暮らす村で、女性たちに対する性的暴行が多発する。これまで女性たちは、そのことを悪魔の仕業や作り話だと男性たちから否定され、真剣に取り合ってもらえずにいたが、やがてそれが明らかな犯罪であることを知る。男性たちが街へ出かけ不在となる2日間、彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。
実在の事件を基にしたミリアム・トウズによる小説を、『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』などのサラ・ポーリーが映画化。とある宗教コミュニティーを舞台に、性暴力に遭った女性たちが自分たちの今後について議論を交わす。『キャロル』などのルーニー・マーラを主演に、『ファースト・マン』などのクレア・フォイ、『ワイルド・ローズ』などのジェシー・バックリー、『007』シリーズなどのベン・ウィショー、製作も務めたオスカー女優のフランシス・マクドーマンドらが共演。製作陣にはブラッド・ピットが名を連ねる。

性暴力の被害に遭った村の女性たちが、自分たちの未来について語り合う会話劇。直接的な性被害の描写は無いものの、女性たちの証言の数々から、その衝撃的な事実が次々と明らかになっていきます。赦すか、戦うか、去るか…。閉鎖的な社会の中で、決断をしなければいけない女性たちの悲痛な叫びが非常に見応えがありました。どの道を選んだとしても何かしらの犠牲を伴う。圧倒的な男尊女卑の世界の中で、彼女が話し合い答えを出す展開に考えさせられるものがありました。もちろん男性がしてきたことは到底許されるものではない。しかしこの時代、全ての男性が悪いのか?村を出ていけば女性だけでは生きていけないのでは?2日間で答えを出せるような問題ではないことは確かだ。大勢で逃げ出せばいいのではないかと思うが、この村には信仰ような洗脳ような、女性たちを縛る見えない何かがあるのだろうと感じました。ラストは未来ある子供たちを守るような終わり方で少しだけ心が救われました。
ただ、最初から最後まで女性たちの会話劇が続くので物足りなさも感じました。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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