股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

愛なのに

2023年08月04日 18時27分55秒 | 映画評論ア行

製作年:2021年
製作国:日本
日本公開:2022年2月25日
監督:城定秀夫
出演:瀬戸康史,さとうほなみ,河合優実,中島歩,向里祐香,丈太郎

映画『L/R15「愛なのに」「猫は逃げた』

映画『L/R15「愛なのに」「猫は逃げた』公式サイト

映画『L/R15「愛なのに」「猫は逃げた』公式サイト

 


古本屋の店主・多田は、店に通う女子高生・岬から求婚されるが、多田には一花という忘れられない存在の女性がいた。一方、結婚式の準備に追われる一花は、婚約相手の亮介とウェディングプランナーの美樹が男女の関係になっていることを知らずにいた。
「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫が監督、「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉が脚本を務め、瀬戸康史の主演で一方通行の恋愛が交差するさまを描いたラブコメディ。城定と今泉が互いに脚本を提供しあってR15+指定のラブストーリー映画を製作するコラボレーション企画「L/R15」の1本。多田役を瀬戸が演じるほか、一花役を「窮鼠はチーズの夢を見る」のさとうほなみ、岬役を「由宇子の天秤」の河合優実、亮介役を「よだかの片想い」の中島歩がそれぞれ演じる。


古本屋の店主・多田と、多田に恋をする女子高校生。多田が恋をしていた女性・一花と、一花と結婚間近の男性。それぞれの恋が一方通行で進むラブストーリー。愛なのに…愛のはずなのに…相手に気持ちが伝わらない。相手の気持ちが分からない。男女で違う恋愛価値観であったり、大人ならではの躊躇してしまったり、勢いに任せてしまう気持ちが、時に真面目に、時に面白く描かれていました。エッチなシーンは多々ありますが、それが全く、いやらしさを感じさせない大人の恋愛映画に仕上がっていました。大人の男と結婚したい女、SEXに快感を覚えてしまった女、SEXが上手い男、SEXが下手な男…話がめちゃくちゃになりそうだが、きちんとまとまっていました。
多田のような慎重で真面目な男のほうが恋愛に関しては上手くいかないのかもしれない。2人の女性から言い寄られてモテモテな多田だが、愛とは何か…正解が分からない多田に多くの人が共感してしまうのは間違いない。
好きだけど好きじゃないかもしれない。好きじゃないけど好きになるかもしれない。周囲からは変に見えるかもしれないが、本人たちが良いと思うならそれでいいじゃないか。愛を否定する権利は誰にも無い。今泉力哉らしさが光る脚本でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
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