日々徒然に

今日はどんな一日で明日はどんな日にしよう?
 今日があることを感謝。
  あしたを考える一日をつくりたいね……

梅雨入りですが…雨降らず

2017年06月11日 | Weblog

 こんにちは。
 6月に入り、季節は梅雨入りという言葉が聞こえてきました。出たとたん雨が降らず、暑い日々が続いています。乾燥しているせいでしょうか、夜はヒンヤリとして風に吹かれると、少し寒いようです。

 通勤路ではツバメの巣から雛たちが大きく羽ばたいていきました。いまごろは親鳥と一緒にえさのとりかたでも教わっているのでしょうか。

 今週は、久しぶりに妻と映画にいってきました(下記述)。やっぱり、テレビの画面よりいいですね。余計なものをいっさい排除した映画に没頭しているとなにもかも忘れられます。終わって映画館を出てくるまでは「夢の中」です。
 そん時間をつくってくれるものがだんだん少なくなっていくように思えます。

 さて今週は、英国で総選挙が行われてメイ首相率いる保守党が予想を覆し過半数割れというニュースがありました。EU離脱からさらに、その賛成を強行にするために挑んだ総選挙でしたが労働党が議席を伸ばして、保守党のもくろみ通りにはいかなかったようです。そのなかで、読めることは利国のEU離脱はもっと平等になれるのだろうと思ったから。しかし、現実は不平等はますばかり。「ゆりかごから墓場まで」の福祉国家をめざした政治がうすくなっていくなかで広がって濃くなっていくのは貧困問題やテロ事件。その対応が直が城にされる中での総選挙。英国市民はこのままの政治では「まずい」と考えた結果でしょう。保守党の今後のゆくえがきになるところです。
 日本ではどうか。あいかわらず「問答無用」のような国会ではないかと思います。これからどうしようとしているのか、どこへむかっているのか…。
 民主主義が議員数の数できめているような国会。国民をないがしろにすることに進みつつ法案が強行されていくことはいいわけはありませんがねえ。

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 今週、友だちに映画のチケットを仕事関係でいただいたので妻と観にいってきました。映画の題名は『家族はつらいよ 2』。以前『家族はつらいよ1』の続きともなる作品にあたります。
 この映画も封切りから時間がたってしまいまだ上映されているかなと心配していたのですが、地元の映画館でやっていました。妻は膝が最近調子が悪いので近所でやっていたのも助かりました。それに天気もいいことも大事なことです。

【あらすじ】
 前回の「1」では、周造(橋爪功)と富子(吉行和子)との離婚騒動があちました。それから数年たったところからはじまります。
 定年退職後の周造は朝のラジオ体操、マイカーでの気ままな外出をささやかな楽しみにしていました。しかし、周造の車にあちこちの傷が目立ち始めたことから、高齢者の危険運転を心配しはじます。高齢者ドライバーの事故が多発し始めた最近の事、家族は運転免許を返上させることを画策します。
 そのことを誰がいうのか、子どもたちがいろいろと思案しますが、嫌な役回りを兄妹夫婦でなすりつけ合う日々がはじまります。
 
 周造には周造の楽しみ、妻は妻としての楽しみをそれぞれ維持続けていくことをおもい実行していく日々。
 ある日、周造は飲み屋のママと一緒に昼飯を食べにマイカーででかけます。工事中の曲がりかど来たとき、そこで交通案内をしていたのは、高校生時代のサッカー部の友達でした。広島県から出てきて、数十年ぶりに会う友達の変わりように驚きます。さっそく、もう一人のサッカー部友達をさそい飲み屋で昔話に楽しいひとときを送るのですが、遅くなってしまい家に泊めることになります。久しぶりの再会に楽しさを満喫した時間でしたが…。
 子どもたちの家族をも巻き込んで、話は展開していきます。



【感想】
 座席指定をするときに、空席があまるほどあったのでのんびり構えていたら始まる5分間ほどあたりから、たくさんの人たちがどっときました。気がつけば満席の状態。ぼくも含めて老人は神出鬼没ですね…。

 物語は、前回の『家族はつらいよ1』からの続きのようで安定感があって落ち着いてみることができました。ある家族の生活をたんたんと描いていて、まさにどこにでもありそうな家族像のように思えます。

 子どもたちがみんなそれぞれ結婚して独立していて厳しい現実のなかで生きていました。その厳しさというのは、映画のなかでは少子高齢化という波。ここででもきていました。長男の夫婦には性格の違うケンカばかりしている二人の少年。税理士の仕事をしている娘のところではピアノの好きな少女が親を悩ませています。末っ子のところもまだ子どもの話題がの最期に言葉だけが予想させていました。
 まさにここでは、父周造が主人公なのでしょう。定年後の生活のなかに周造が抱えている悩みが今の日本の最大の問題のようでもあります。

 傷だらけの自家用車を運転する周造。高齢者ドライバーの自動車事故を想起させます。さらには、友だちをとおしての、孤独死、無縁社会、生活保護…など。生活のところどころに小さく顔をだし、山田洋次監督らしいと思えました。それでも、そのなかで、人の間の抜けた面白さをさがして笑いをさそっているころも好きな場面でもあります。映画のなかで、銀杏をお腹いっぱい食べる友達(あんなに食べて大丈夫という疑問はありましたが)。
 そんなところが、どんな厳しい生活のなけでも「笑いをあきらめない」という大切さを観たように思います。

 「核家族」という言葉を思い出しました。
 家族はいまや崩壊の一途をたどっているように思えます。いちばん小さな家族が核家族であれば、今はその家族も単身避妊や結婚しない子どもの出現で、家族形態の最少の核家族さえもできなくなってしまっているように見えます。それは、一方で経済の形が強制させたものといえるのだと考えられます。
 経済の動きととともに人間の移動も向かうべき方向が縮小されてきたいえるのではないのでしょうかね。
 ※核家族(かくかぞく)とは社会における家族の形態のひとつ。拡大家族、大家族、複合家族と対になる表現である。米国の人類学者であるジョージ・マードックが人類に普遍的ですべての家族の基礎的な単位という意味で用い始めた"nuclear family"という用語の和訳であり、夫婦や親子だけで構成される家族のことである。(Wikipediaより)

 どんなことであれ、生活の核としての家族。ほんとうにそうなっているのか。以外と、いちばん遠い人間関係になりつつあるこの時世。なんともいい映画をみたようい思いました。チケットをくださった人に感謝です。

 今回の映画のなかですがにうまい演技をみせていたのは主人公の周造。さすがにうまいなあ…。でもそれを引き出しているのは飲み屋のママ役との風吹ジュンさんでした。ぼくも好きな女優ですし。




 異動して1ヵ月が過ぎました。
 元の職場にもどってきた…、というよりは自分のなかにはやっぱり異動。
 「一人職場」から人の様子を眺めながらの仕事がはじまりました。いちばん感じることは、これだけの人数がいながらみんなどれだけ、一人ひとりのことをわかっていくるのだろうか…ということ。
 たとえば、休んだ人の親しいだろうと思える人に「どうしたのかな」と聞いても「わからない」との返事。そんな思いがよぎってこの人たちは、ここに何人もいるという理由をどう考えて仕事をしてるのだろうか、ということ。

 翌日には、なにもなかったように始まる。
 まるで「監視社会」のように聞き耳をたてる日々に思えてきた。いったいどうなってしまったのか。一人で仕事をしている感覚は何人いても同じだなと思えた瞬間、まえの「一人職場」の方がまだよかったかもしれないと。一人でいるときは、仕事の段取りが大変だったものの精神的に余裕があったように思えた。人の姿も楽に見れたように感じた。
※私が「社会」を考えても「社会」は私を考えていない(『いま私たちが考えるべきこと』橋本治著・新潮文庫より)

 正社員と非正規・契約社員とのギャップがあるからなのでしょうか。
 いずれ、年齢をとることには公平になっているのに…。



 梅雨とはいえ、雨が降り始めがなかなかないような毎日です。おかげで、鞄には折り畳み傘をいれている日々です。雨はいいとしても、局地的な大雨はこれまでの降り方です。自然のバランスがどうなっていってしまっているのか。

 今週『家族はつらいよ2』という映画はよかった。数年もしたらきっとテレビで放映されるかもしれない。それまで待っててもいいかという人もあるだろう。でも、やっぱり映画は映画館で観るのが最高だと思います。見たくもないCMを気にせず、集中できる。さらに思うのは、この一作をみんながどんな気持ちで鑑賞しているのだろうかということを思いながらがまたいい。
 とはいえ、たくさんの映画の中から自分の見たい映画を探すのも一苦労。毎週土曜日あたりから始まることはしっていても、ちょっと時間をおくと見逃してしまう…。なぜかぼくが見たい映画はとくにこの傾向にあるように思う。
 見なければ永遠に見ないものもあるだろう。せっかく、監督が大金を集めてつくった映画。できるだけこまめに情報をチャックする一日があっていいのだろうと思う。
 今日はこのへんで失礼します。