パピとママ映画のblog

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ブルックリン ★★★★

2016年08月17日 | アクション映画ーハ行
『わたしは生きていける』などのシアーシャ・ローナンを主演に迎え、アイルランドからニューヨークに移住した女性の青春の日々を映すドラマ。アイルランドの片田舎から大都会のニューヨークにやって来たヒロインが、戸惑いながらも自らの宿命と愛に身を任せる姿に迫る。『パディントン』のジュリー・ウォルターズやジム・ブロードベントらベテラン俳優らが共演。二つの国と二人の男性の間で引き裂かれていくヒロインの成長物語が胸に響く。

あらすじ:アイルランドの町で暮らすエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、きれいで仕事もバリバリこなす姉ローズ(フィオナ・グラスコット)とは正反対だった。内気な妹の未来を心配するローズの考えもあり、エイリシュはニューヨークに渡ることを決意する。だが、田舎町での静かな生活とは全然違う暮らしが彼女を待ち受けていた。

<感想>選択、それこそが人生を決めるという、まさしく運命の分かれ目であります。アイルランドの田舎町に育ったエイリシュは、母親のようなくすんだ人生はまっぴらだと、姉のつてを頼りにNYに渡る。

最初は移民の田舎者として孤独を噛みしめるものの、やがてイタリア移民のボーイフレンドに出会ったことが、彼女を内面から大きく変え始める。何だか日本映画にもこんなのあったなぁと、懐かしい感じがした。

ヒロインの下宿生活は、下町ものの雰囲気だし、色白でがっしりとした北方系のヒロインとイタリア系の小柄な左官職人で、純情タイプのトニーとのデート風景も微笑ましく映る。初めてのパスタの食べ方を下宿の先輩から学び、驚かれつつもイタリアン・ファミリーに受け入れられるエイリシュ。この体格こそがこの映画の本質なのだ。それに、姉の急死の連絡に、自分の方から誘惑したかのように婚前交渉をするのに驚いた。性に対する恥じらいとか装いが感じられたのに、大胆にも結婚前に関係を持つとはね。

だが、そんな折、良き理解者だった姉が病死をして故郷へ帰ることになるとは。地元の上流社会の紳士風の男性と浮気のような交際をし、それがまたお似合いなのだが、お似合いなものはあまり上手くいったケースがない。

この二人の男性キャラが、アイルランド系が甘いマスクのイケメンタイプの青年ジムで、エモリー・コーエンが扮して好感が持てます。母親も姉の死で打ちひしがれていたのに、帰って来た妹が田舎町でモテモテなのに気をよくして、縁談を進めるのだ。エイリシュもNYへ行く前と帰郷した後とは、自分のモテっぷりが違うのに驚き、初めっからそうだったら何も遠いNYへなど行きはしなかったのにと後悔する。
田舎と都会、どちらを選ぼうかと悩むあたりも、大仰な演出じゃないのが効果を上げているようだ。全体的に、描写を控えめにして、50年代のムードよろしく醸し出しているのが良かった。それに、ヒロインのNYへ出てからの洗練された洋服の趣味というか、色鮮やかなヴィヴィッドな色彩で画面が映え渡りヒロインを美しく成長させていくのだ。特に両方の彼氏と海辺へ行き、グリーンの水着を着る彼女の眩しいばかりの表情が良かった。

結局は、アイルランドで働いていた雑貨屋の意地悪オバサンが、ブルックリンで彼女がイタリア男性トニーと結婚していることを知っていて、ばらすと脅迫する始末。最後の決断というか、まぁ、どっちを選んでも痛し痒しじゃないけれど、やっぱり、こんな田舎町は嫌だと、NYのトニーのところへ舞い戻るエイリシュ。とまぁ、女心というか微妙な心の揺れ具合を上手くシアーシャ・ローナンが演技していて、とても素晴らしかった。

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