パピとママ映画のblog

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ポリス・ストーリー/REBORN★★★・8

2018年12月08日 | アクション映画ーハ行

1985年に製作された「ポリス・ストーリー 香港国際警察」の流れを汲む、ジャッキー・チェン主演のアクション映画。主人公リンを演じるジャッキー・チェンは製作総指揮を担当。台湾から「人魚姫」のショウ・ルオ、歌手・欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の姪オーヤン・ナナ、中国から本作がデビュー作となるエリカ・シアホウが参加するほか、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のカラン・マルベイ、「エイリアン コヴェナント」のテス・ハウブリックなど、国際色豊かなキャストが顔をそろえる。

あらすじ:2007年の香港。危篤状態にあった幼い娘を病院に残し、自分の任務ではなかった証人警護作戦の現場へと駆り出された国際捜査官リンは、人工遺伝子に絡む陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負う。13年の時が流れた2020年のシドニー。事件を題材にした小説を出版したリンの周囲に、黒ずくめの犯罪組織や謎のハッカーなど、当時の事件に因縁のある人間たちが次々と姿を現し……。

<感想>「アクション引退宣言」はどこに行ったの? いや、そもそも ジャッキー・チェンは、“生涯現役”に違いないと思います! 我らがヒーロー、ジャッキー・チェンが、超・挑戦的な一作を引っ提げてスクリーンに帰ってきた。その名も、「ポリス・ストーリー REBORN」(11月23日公開)

製作総指揮と主演を務めたシリーズ10作目。人工遺伝子に絡む陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負った国際捜査官リンのジャッキー・チェンが復活した。最愛の娘を守るため、因縁ある謎の組織に挑む。

大スクリーンにふさわしいアクション&スペクタクルもメガ盛りです。ジャッキーは、オーストラリアのシドニーにあるオペラハウス屋上で、年齢を感じさせぬアクションを彷彿させる“滑り落ち”を披露したかと思えば、中国雑技団もビックリの“エアリアル”にも挑戦。10分以上にもわたる銃撃戦は本物の銃と弾丸と火薬をふんだんに使用し、大量の中スライディングしつつの狙撃で魅了。ありえない臨場感の爆発シーンもあり、衝撃と興奮が止まりませんからね。

リンに扮するジャッキーは、捜査のために死んだことになっていたり、ある時は覆面男に、ある時は学食のおじさんにと多彩に七変化をしています。娘のナンシーは、心臓疾患で幼くして死にかけていたが、改造人間の技術で生き返ることができた。しかし、その手術の副作用で記憶を失っている。寄宿舎で暮らす娘のナンシーに、ジャッキーは父と名乗らず、清掃員や移動販売員に偽装するなどして、常に陰から見守り続けている。

ですが、とうとうアンドレー一味に娘の居場所がバレてしまい、アンドレイは自分の身体を完全体にするために、ナンシーの血液が必要なのだ。最愛の娘を父親として全身全霊カンフーで守ることができるのは無上の喜びだと思っている。

そして、ジャッキーが国際捜査官役で、あの「英雄故事」も流れる(しかも新録で!)と来たら、ファンであれば震えを抑えられないだろう。この映画には、まさに“ツボを心得た”演出が多数用意されている。

ジャッキーが危険なスタントに自ら挑戦し、ガンアクションもカーアクションもキレッキレ。シリアスな部分とコミカルな部分がダブルで詰まった、超ぜいたくな1本に仕上がっています。

スタントは彼だけでなくサリーナ役のブリジット・リンも別荘の屋上から下のプールにジャンプさせられたりと、ジャッキーは10メートルの高さからジャンプしたものの、着地点にマットが無くて、背骨と首を打ち、目と腕を負傷して病院へ運ばれたこともあったそうで。人間に車が激突するシーンでは、足を折ったり、頭をけがするスタントマンが続出したそうです。

マリリン・マンソンのような風貌の女、テス・ハウブリック。物凄く強い女だ。それに、自転車、机と椅子など手近にあるものを使って敵に対抗するという場面では、ジャッキーの定番と言えるが本作では二階建てのバスの窓に傘を引っ掛けて登るというユニークな場面もある。ですが、普通の傘では柄がスポンと抜けるので、金属製の柄を使用したそうです。

改造人間のアンドレイ、顔が白塗りのカラン・マルウェイ。何度殺しても死なないような、恐ろしい敵なのだ。

クライマックスのデパートでのアクション場面では、実に見ごたえのある、中でも地上3階から地下1階まで約30メートルあるクリスマスの、イルミネーション・ボールを一気に滑り落ちる場面が秀逸であります。

そして、九龍半島の繁華街にある永安百貨店で撮影されたが、営業時間外の夜間にしか撮影できず、一発勝負で成功させたそうですから。

ジャッキーがこれまでに演じてきた、さまざまな刑事役や捜査官の戦いや、生きざまを踏まえながら、物語はジャッキー映画史上空前の未来志向で、想像以上のサプライズと興奮をたたみかけてくる。ハードなアクションとスタントはもちろんのこと、ジャッキー映画としては極めて珍しいVFXの見せ場までを、予想不可能な展開のコラボでサービス満点。

ジャッキーの特徴ともいうべき生身の肉体を駆使したアクション、スピード感溢れるテンポの良さに加えて、ラブコメディ・タッチを織り込んで軽快な作品に仕上げてあった。

この挑戦をスクリーンで観て楽しまないなんて。これぞまさしく“ポリス・ストーリー”のネクストステージ。次はジャッキーが何をしてくれるのか、続編もありきなので期待してご覧ください。いつものNG集が、エンドロールと共に映し出されて笑わせてくれます。

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