パピとママ映画のblog

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REDリターンズ ★★★★

2013年12月03日 | アクション映画ーラ行
ブルース・ウィリス、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレンらが引退したCIAの元凄腕スパイに扮するアクション・エンタテインメント「RED レッド」(2010)の続編。コードネーム「RED(Retired Extremely Dangerous=引退した超危険人物)」と呼ばれ、CIAに危険視されるフランク、マービン、ビクトリアらは、32年前に一度は失敗し、封印されたはずのミッションがきっかけとなり、再び戦いの舞台に呼び戻される。いまだ衰えない戦闘能力と情報収集能力を駆使して過去を探るうちに、一行は各国の諜報機関や殺し屋たちに狙われるはめになるが、やがて封印されたミッションに隠された真実が明らかになり……。前作から続投のウィリス、マルコビッチ、ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカーに加え、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホンが新たに参戦。監督は「ディック&ジェーン 復讐は最高!」のディーン・パリソット。

<感想>引退スパイ大暴れアクション映画の続編である。危険な奴らが帰って来た。今度は世界を駆け巡る。豪華出演陣なので、簡単には続編が作られないかと思っていたのだが、あっさりとできてしまった。それも今回は舞台がヨーロッパにまで拡大している。
物語は、元CIAエージェントのフランクが今度こそ完全に仕事を引退して、サラと平和な日々を送っていた。フランクにブルース・ウィリス、そしてその恋人サラには、メアリー=ルイーズ・パーカーなのだが、前作で冒険を体験したサラは、平凡な日常に退屈気味。ホームセンターへ買い物に行くと、そこにいきなりマーヴィンが登場して、命を狙われているというのだ。
マーヴィンにはジョン・マルコヴィッチが演じていて、相変わらずこの俳優さん元気印で短パン姿で登場。彼は武器のスペシャリストだけあって爆弾作りが得意。演じるマルコヴィッチのハマりっぷりも見事ですから。

フランクはマーヴィンの言葉なんて無視してたら、表へ出て目の前でマーヴィンの車が大爆発。前作でモーガン・フリーマンが死んだので、今回は冒頭そうそうマルコビッチの番かと思ってしまった。この人そう簡単には死にません。
教会で葬式が行われ、本当に死んでいるのかマルコヴィッチの手にピンを刺して見るブルース。悪いやっちゃ、だが、教会を出るとFBIに捕まってしまう。しかも、さらなる敵が拘束中のフランクに襲い掛かってくる。彼らは米ソ冷戦期の秘密計画「ナイトシェード」の情報を追っていたわけ。ここでは、ブルースのパパが敵を次々と倒して「まだまだイケルよ」って思ったが、そこへ助っ人参上、マルコヴィッチ爺さんが壁を爆破して凄いのなんの。

その「ナイト・シェード」なるものは?・・・核爆弾の部品を分解してモスクワまで密輸し、現地で完成させた計画。責任者は“死のダヴィンチ”と呼ばれた天才物理学者ベイリー。アンソニー・ホプキンスが演じて、それは面白そうにコメディを演じてました。その「ナイトシェード」計画の中心人物、ベイリー博士を追ってパリへと向かう。
パリでは、フランクの元恋人だったKGBのエージェント役のカーチャ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズも出演。サラの目の前で熱いキスをする二人。ここでの見どころは、カーチャが横滑りさせるポルシェにフランクが飛び乗って、セーヌ河沿いの道路から狭い道路までをブッ飛ばすパリ市街でのカーチェイスである。

新キャラクターとして多彩な人材が加わったことで、前作よりも見どころが倍以上増えた。ビョン様ほか、ホプキンスのオトボケ演技など見せ場もふんだんに盛り込まれ、最後まで面白かった。
そして革命防衛隊の精鋭がひしめくロンドンのイラン大使館へと、ロシアの象徴にして諜報の要でもあるクレムリン宮殿へと殴り込み。冷蔵庫のドアでボコりまくり、陳列された缶詰ヲキックしてビュンビュン飛ばしまくるイ・ビョンホンと、ブルースのガチンコバトルなど、各所で見せ場を作るアクションのスリルとテンション設定も明らかに高くなっている。

超絶アクション、フランクVSハン、二人が見せる肉弾戦は迫力満点でさすがに息もぴったりでした。イ・ビョンホン扮する殺し屋ハン、「GIジョーバック2リベンジ」でも見せた鍛え上げられた肉体美をまたもや披露する。
ブルースも負けてはいられない。FBIの尋問施設で手錠に繋がれたまま複数の敵をなぎ倒し、相手のマシンガンを使って首を絞め、ポテトチップスを床に敷いて鳴子の代わりにし、ぴんを抜いた手榴弾を死体に敷いて人間爆弾を作り、残りの者を着実に仕留めていくのには腕は落ちていないのだ。
そこで、ヘレン・ミレン扮するMI6のヴィクトリアと再会。ベイリーが監禁されている精神病院への潜入を決行する。もち、白衣を着て医師にバケてね。
ところが、ベイリーが痴呆を患っている様子から、病院から連れ出しモスクワへと。だが、フランクたちの背後には“世界一の殺し屋ハン”が迫ってくる。
それに、M134ガトリング・マシンガンでフランクたちを狙うのだが、このシーンのイ・ビョンホン、今まで観たどの映画よりも弾着の数が多く、本当に撃っているみたいな迫力でした。フランクへの恨みつらみが、彼の自家用ジェット機をフランクがちゃっかりと借りてしまうのが2回もある。それに最後は、博士のホプキンスに乗っ取られて、3億ドルしたというから、怒るのも無理はない。

銃といえば、イ・ビョンホンがブルーの車を運転し、ヘレン・ミレンが豪快に二兆拳銃をぶっ放し、ビョンホンの方はトラックの下へ車を隠すテクニックなど、ヘレン・ミレンの狙撃手を演じる様は健在ですから。この女優さん、アクション映画向きですよね。
そうそう、ヘレン・ミレンの恋人で旧ソ連時代のスパイで、かつてはフランクとも因縁ありのイヴァン、ブライアン・コックスも出てますから。
今回は、サラ役のメアリー=ルイーズ・パーカーの活躍も必見、フランクたちが行った作戦に彼女ならではの隠れていた才能が開花したことで、第3作への期待も高まるってものですよね。
若くは見えるが決して若くはないスターたちに、ムチャぶりな期待をぶつけてはウン十年もスターダムに縛り続けてしまう観る側に、問題がある気がしないでもない。
それでも、アクションだけじゃない、思わず笑ってしまう爆笑ポイントがたくさんあり、突っ込みどころ満載ですから。
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