1ヶ月以上パンフルートの音に表情をつける研究を続けてまいりましたが、ここでまとめに入ります。
パンフルート工房の朝。 田んぼの代かきが終わり静かに田植えのときを待っています。
たしかにパンフルートの音は初めて手にして音が出た瞬間からきれいな音がでます。
バイオリンを初めて弾いた時のようにギーギーと聞くに堪えない音ではありませんね。
しかしそれはパンフルートの楽器本来の音であって、その音に頼り切って進んだのでは演奏者の気持ちが入る余地は
ありません。
自から創造した風をパンフルートに受け止めてもらいましょう。
自分の気持ちを強い・弱い、線が太い・細い、荒っぽい・繊細な、というような物理的変化に置き換えて口内でビーム
を作りそれを発射してパンフルートと一体となり音をまとめあげて行くのです。
ここでの視点は技巧・テクニックの鍛錬という数学的方向ではなく、真っ白いキャンバスに一筆色を乗せて行くような
図形的イメージの世界です。
パンフルートはあなたの気持ちを実に素直に受け止めて音として表現してくれます。
気が乗らなかったり音楽とは離れた映像が頭の中をよぎったりする時は「うすら白い」音になっているでしょうし、
自らと協力して出した音があまりにも感動的で我を忘れ次の音を間違ってしまうこともあるでしょう。
練習の時からあなたとパンフルートの良好な関係に注目しながら集中して進んでください。
パンフルート製作・販売を行なっております。お問い合わせは082−894−0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまで。
工房見学・パンフルート教室も受け付けています。広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)