風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

高音部の音をコントロール

2014-05-12 | 音の出しかた研究

パンフルート高音部の音出しは難しいですね。一番最初に初級者の前に立ちはだかる大きな壁です。

   

 パンフルート工房裏の田んぼでは田植え準備の代かきを始めました。 谷川の少ない水を貯めながらの作業です。

初心者の方はほほ筋肉を鍛えながらパンフルートの高音部を1音ずつ進んでいってください。

注意点 1、下唇を強く押し付けないでください。あくまでも唇は「軽くふれる」程度です。

      確かに1音ずつ音を出す時はよく鳴りますが、管移動のことも考えてください。

    2、力を入れれば入れるほど「苦しげな音」となりますよ。

    3、最初は空気ロスが多いことを感じながら練習を続けてください。

      多くの方は半分以上の空気が有効に使われていません。このロスをなくすためにも頬筋肉強化を。

パンフルートの高音部では「音を出すのがやっとこさ」という方が多いと思われます。

しかしこの時期からでも高音部の表情について少しは視点を構えながら進んでください。

これがないといつまで経っても「苦しげな音」から抜けきれませんよ。

   

パンフルート下部箱型作りは時間がかかります。表面を滑らかにするため何回も木工パテを塗ったり削ったりします。

目標は「P(ピアノ)の小さい音」を出すコントロール方法を見つけ出して行くことです。

音の立ち上がりの瞬間ビームはエッジ壁にぶつかって飛び散りますが、苦しげな音になる方はこの瞬間をコントロール

できていません。

飛び散った芯のない音を無理やり大きくしていくものですから繊細な音などとうてい望めません。

何回もタンギング方法とか唇の閉め方などを試してビームの飛び散り方を感知してください。

この瞬間を感知しコントロールした時、以外と簡単に小さく繊細な音が出始めます。

そしてこれを中音部・低音部に広げて行った時、あなたのパンフルートの世界は起伏に富んだ表情豊かな音の世界へと

変貌を遂げるでしょう。  

パンフルート製作・販売を行なっております。お問い合わせは082−894−0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまで。

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