アルトパンフルート(肥え松22管) 工房裏山でとれた栗と栗ごはん
パンフルート製作販売・吹きかた音あわせ教室のパンフルート工房香原です。
みなさんは「肥え松」というのをご存知でしょうか。
松は松でも枝の根元の中心部にある松ヤニがいっぱいつまった節の部分です。
家の柱や梁に松を使っている場合所々に赤く丸い節の部分があります。この肥え松のパンフルートはこの節の部分
「肥え松」を取り出して1本1本を管にして組み立てたものです。
どうやって取り出すかというと松の木を腐らせるのです。切り倒された又は立ち枯れになった松を放置しておくと
10年以上経たったころから幹が腐りはじめますが肥え松の部分は残ります。1本の枯れ松に10個ぐらいとれるで
しょうか枯れて腐った松を探して山の中を歩き回ります。
広島県は約20年前から「松枯れ病」が大発生し7割の松が枯れてしまいました。山中にはこれらの松が大量に倒れ
ています。これにつれマツタケが激減したのですが肥え松をつかってパンフルートに再生できるので製作者の私に
とって痛し痒しのところです。
内部にヤニ成分があるので楽器は重くなります。音は重量感のある響きが特徴で立ち上がりの線も太く最大音になる
のも早く吹き終わった後の余韻の残りも抜群でいままで作って来たなかで最高の出来のパンフルートであります。
パンフルート購入修理・作りかたの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。
広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf
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