風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

pan flute 高音楽器と低音楽器の使い分け

2011-09-23 | パンフルート

      

       当工房製作テノール・バスパンフルート                       工房付近風景

パンフルート製作販売・吹きかた音あわせ教室のパンフルート工房香原です。

中村純訳の「パンフルート演奏入門」によるとルーマニア型パンフルートの種類について高音楽器はソプラノ:H1−G4(20管)、

アルト:G1ーG4(22管)となっており当パンフルート工房の楽器もまったく同じで製作しております。

中音楽器テノールはルーマニア型テノール:D1−G4(25管)に対し当工房テノールC1ーD4(23管)としております。

低音管が1管多い理由はC調の曲をはじめ他の調でも最低音がCから始まる曲が多いのです。1管足りないばかりに1オクターブ

上から始めざるをえないのを避けるため当工房では1管追加し最低音をC管で作っております。

そこで問題が発生するのはルーマニア型テノール最高音G4まで組み立てると26管となり際限なく増殖してしまいます。

管数が多くなるにつれ構えの困難さが増し、演奏家にとって最もこわい管の位置を間違えてしまうことにつながりかねません。

当工房でのテノールパンフルートの管の並びの考え方は「最高音部3管はソプラノ・アルト楽器にまかせ低音部を1本追加し低音

を充実させる」という結論に達し現在もこの23管で製作しております。

どうしてもルーマニア型テノールパンフルートでないと満足できないと言われる方がおられればよく話し合ったうえで注文生産に

入ります(当工房の製作は完成まで半年以上かかることを了承ください)。

バスも同様の考えでルーマニア型バス:G0−G3(22管)に対し当工房バス:G0ーE3(20管)で製作しております。

パンフルート販売修理・吹きかた音合わせの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


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