風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

全ての曲をG管で演奏する

2013-01-06 | パンフルート演奏研究

          いま全ての調の曲をG管パンフルート1本で演奏するよう練習しています。

    

 #4つのE調から♭5つのD♭に転調します(月の光)    G調3種のパンフルート(アルト・テノール・バス)

 いままで当パンフルート工房で使用している在庫品のパンフルートは基本調Gと#系Eと♭系E♭の3種類に調律をして

使用していました。

もちろんコンサートの時もその3種類を使ってみなさんの前で発表していました。

工房には何十台もパンフルートが存在するからそのことが可能になっていた訳です。

基本調G管だけで全ての調の演奏をしようとしたきっかけは、昨年末のコンサートの時「格調に調律してあるからたくさ

んの楽器が必要になるのですか」という質問があったことからです。

そのときはオリ−ブ・松・竹数種のG調6台とE・E♭各1台の計8台で演奏を行ないましたが質問のあったときは予定時

間をオーバーしている時であり詳しい説明ができなくて「その通りです」と返答してしまいました。

本当は「本来パンフルートは基本調Gの楽器で全ての曲を演奏することができます。実際ほとんど方は1調律の楽器です

まされています。私はたくさんの楽器を使って行かなければいけない立場から各調に・・・・」と言い訳めいた説明をし

なくてはならないところでした。 

家に帰りそのことを反省し「言い訳をしないですむように」「ほとんどの方がやられていることを私ができないことは

ない」「1調律で全ての曲を演奏できるようになることがパンフルート演奏技術の基本中の基本である。この基本をおろ

そかにして前に進んでも、しょせん砂上の楼閣でいずれほころびが出てしまう」と思い直し基本に立ち戻ることを決意。

在庫品中他の調に調律してある全てのパンフルートをG調に調律し変えました。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org