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風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

松の木の柔らかさが難しさを生む

2013-06-27 | 東日本大震災で被災した松の木

 松の木パンフルートで集中的に練習していますが、進むごとに難しさが増して来ます。

    

 パンフルート工房庭のビワの実が熟れ始めました。    松の木パンフルート(アルトパンフルート)

 松の木の組織は密度が荒く気密性に欠けます。

パンフルートの音管で音を発生させるのには人の肺の中の空気を吐き出すときに発生する「圧力のある空気」を

歌口向かい側の壁にぶつけ管内の空気を押し付けた時に反発を起こし振動を発生させることにあります。

このときの管内圧力のかかり方が発生する音の質量を決定づけます。

松の木の場合この圧力を吸収する作用があると思われます。(数字的な根拠はまったくありません)

このため音の立ち上がりが少し遅くなり(竹と比較した感覚でありその差はわずかなものです)音の幅も細く立ち

上がります。

この理由で音楽の流れにのって演奏するのが難しくなります。

松の木のパンフルートで演奏するときは「各音符の前から吹き始めなければなりません」。

つまり音を自らがリードして行く気概で演奏に臨まなくてはなりません。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org

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松の木パンフルートは素直な音

2013-06-15 | 東日本大震災で被災した松の木

        松の木パンフルートは演奏者の息使いをそのまま素直に音として現してくれます。

    

        梅干し作り(下漬け)に入いります。        松の木パンフルート(アルトパンフルート)

 松の木のパンフルートの音の出方はよく言えば息づかいそのままの量を音として出してくれます。

悪く言えば響きが少なく息が途切れれば音も無くなります。

音符の長さギリギリいっぱいまで息を出し続けないと音が続かないのであります。

音に余韻が少ないことでしょうが、次の音に移る時できるだけ引き延ばしてサッと次ぎに移ります。

1つ1つの音の長さの息を確実に出していくことがこの松の木パンフルートには求められます。

原因は松の木の柔らかさにあり、息を吹き込んで管内に圧力をかけた時吸収されてしまうものと考えています。

とは言えその差は僅かであり10%も吸収されれば音はくすんで楽器として成立しなくなりますから、竹と比べて

1%前後の差であると推測しています。

音響学問ではないですから数字的なことは他に任せるとして、現実の音に対応する技術を身につけるしかありません。

松の木パンフルートに鍛えられて吹きこなすことが出来たとき音楽的表現の幅が広がるのではないかと期待しています。 

パンフルート購入・修理・作り方などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org

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松の木パンフルートは暖色系

2013-06-12 | 東日本大震災で被災した松の木

      いま松の木パンフルートを集中して練習していますがしだいに性格が読めて来ました。

    

    本川用水路からポンプで上の田んぼへ水揚げ。        松の木パンフルート(アルトパンフルート)

 木の幹の木目は夏に成長する荒い部分と冬に成長する部分から成り立っており、みなさんが年輪の数を数えられる

時は冬に成長する色の濃い部分を見られると思います。

松の木をパンフルートにするにあたっては色の濃い部分はほどよい堅さですが夏に成長する部分は隙間が多く柔らか

すぎます。

管に穴をあけて試奏したときは圧力が吸収される感じでとても実用化できる状態ではありませんでした。

対策としては樹脂を注入するイメージで木工パテを水で溶いてドロドロにして管の内側に塗り液を浸透させ表面に

コーティングいたしました。

パンフルートの音の固い柔らかい・暖かい冷たいとか表現される性格は管の内壁の状況によりほとんどが決定されて

行きます。

この松の木の幹のパンフルートのばあい表面は柔らかいので柔らかく優しく暖かい音が出ます。

パンフルート購入・修理・作り方などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

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松の木演奏会プログラム作り

2013-06-04 | 東日本大震災で被災した松の木

        東日本大震災被災松の木のパンフルート演奏会を想定してプログラム作りに入ります。

    

 トマト病気予防の屋根シートの組み立て。手作り品。   松の木パンフルート。アルト・テノールパンフルート。

 松の木のパンフルートを使ってのコンサートプログラムを作っています。

「風の音・土の匂いのする曲」をテーマに松の木パンフルートで実際に出る音の表情を確かめながら曲を絞り込みます。

実際には「寂しい羊飼い」「北の国から~遥かなる大地より~」「風笛~あすかのテーマ~」の3曲を中心に選び込ん

だ曲を配置して行こうと試行中であります。

松の木は夏に成長する部分の木目に毛細管が多くみられ柔らかい木です。

竹とかの固い素材であれば管内圧力をかけたはね返す力があり反応のよい鋭い音が出ますが、柔らかい松の木の場合力

を吸収する作用があり音は反応の鈍い鈍順の方向であります。

したがって今の私の技術レベルでは速い曲には対応できません。

今後いろんな曲を演奏できるよう研鑽を積んで行きます。

そういう意味ではこの「松の木パンフルート」は演奏者を鍛え向上させてくれる楽器であります。

パンフルート購入・修理・作り方などの問い合わせは082−894−0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org

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松の木パンフルートで練習中

2013-06-02 | 東日本大震災で被災した松の木

    「松の木パンフルートを使うことを計画してください」との要請がありましたので練習しています。

    

 花びらをお風呂に浮かべて「バラ湯」を楽しみます。  この2台のG管パンフルートで全ての調の曲を演奏します。

 宮城県東松島市の海岸で東日本大震災津波の被害を受けて押し倒されガレキに埋もれていた松の木が、縁あって当

パンフルート工房に運ばれ9台のパンフルートに生まれ変わりました。

松の木パンフルートは2012年11月に完成した後当工房内で試奏・微調整が繰り返されたので。音も安定しそれぞ

れの個性も見えてくるようになりました。

世に出しても良い楽器に仕上がったので楽器の活躍の場を計画して行きます。

行動は全てボランティアとなります。

当面は私がいつ演奏会の声がかかっても対応できるよう松の木パンフルートを使って曲練習に入っています。

パンフルート購入・蜜蝋・作り方などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org

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