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風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

panflute竹管の内部の清掃

2012-05-07 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

     

                タンポポ茶で休憩                 水に浸けて管内外部の清掃

 パンフルート製作で素材の養生(下準備の工程)は欠かせない作業の一つです。

塗装作業に入るまえに一つ重要な養生工程を紹介するのを忘れていました。竹管の清掃です。

竹管の内外の汚れや異物をとり除いて管を磨き上げてから塗装作業に入るようにしましょう。

特に管の内側には薄皮がありこの皮をすべて取り除いておかないとパンフルート組み立て後の音に影響しますので工夫

して作業をおこないましょう。

いままでは乾いた状態で丸棒の先にサンドペーパーを巻きつけたものを作って管内をこすって薄皮を取り除いていました

が、時間もかかるしすべてを取り除くまではいたっていませんでした。

以前から塗装をした時の湿った状態、半乾きの時布でこするとよく薄皮がとれるのでこの方法でやっていましたが、今回

思い切って管を水に浸けて湿らせた状態にして丸棒の先に布を巻きつけた工具でこすると短時間でほぼ全ての薄皮をとり

のぞくことができました。子どものころ水鉄砲で遊んでいた時のイメージです。

水に濡れた管は1晩乾かせば次の工程の作業に入れます。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf

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panflute竹管の塗装

2012-05-03 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

 鳥防止の網を設置したパンフルート工房前のイチゴ畑                  合成ニスと天然塗料

 パンフルート製作のため切断選別した竹管は次の工程に入る前に表面保護のため塗料で下塗りをおこないます。

特に内管は調律のためのコルクやミツロウが入ると塗装できなくなりますので今の段階で仕上げるつもりでていねいに

塗り重ねていきましょう。

今回の簡易型パンフルート製作は小学生でも作れる技術の範囲で工程を紹介していますが、合成ニスの場合大人が

塗って完全に乾いてから手渡せば問題はないのですが子どもたちが直接ニスの原液を取り扱うのは危険でありやめた

ほうがよろしいようです。

製品の注意書きを読むと液が目に入った場合は特に危険なようです。大人でも気をつけましょう

安全に塗装作業をするためには天然塗料を使いましょう。(天然と表示してあってもシンナー系溶剤で溶いてある製品

もあるので購入する際はよく内容を確かめてください)

当工房では「柿渋」塗料をつかっています。以前は防虫効果を求めて最初の1回をこの柿渋塗料を使い後の塗り重ねは

利便性をもとめて合成ウレタンニスを使っていました。

今回の簡易型パンフルート製作過程で安全性を見つめ直し、全て天然塗料でニス塗りをおこなうことに改めます。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf

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panflute竹管の径と長さを決める

2012-05-01 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

            パンフルート工房内陳列棚               竹管寸切り用測定工具と道具

 パンフルートを作るために竹の節の上部をうた口に決めノコで切断いたします。

一節ずつ切った後うた口部分の内径を計りましょう。

ノギスが最適ですがなければ物差しやメジャーを当てて計測されてもよろしいです。

この内径によりパンフルート音管のどの部分に使うか決定しますが、当工房には長年の製作過程で計測したデータが

あるのでそれにより決定します。

みなさんは初めてですので当工房のデータの一部を紹介いたしますのでそれにより随時決定していってください。

(例)標準的なアルト楽器G4ーG1(22管)の低音部分から2オクターブぐらいを紹介いたします。

   それ以上の高音部分は初心者の方には演奏が難しく省きます。

G1  内径16㎜  長さ250㎜       C2 内径14㎜  長さ200㎜

G2   12、4   140        C3       11、2   110

G3   10     100

これぐらいが目安となります。途中の音管は比例によって決定してください。(長さは正確には高音部からはじまる

放物線となりますがここでは考慮しなくてもよろしいでしょう)

パンフルート購入・修理・蜜蝋の問い合せは082-894-0854または xiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

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panflute竹管の底をあける意味

2012-04-29 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

             「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

                  工房付近風景            節間を切って両方に開口部をつくる

 パンフルート製作で竹の節間を切って両方に開口部を作るのはたくさんの意味があります。

1、管内カベの薄皮を取り除いたり清掃・磨きが確実におこなえる。

2、両開口部からのぞいて見れることで内部の異物など発見が容易で最良の音が出る状態をつくれる。

3、調律用(今回はスライド式調律方)コルクを容易にセットできる。

4、管内径の寸法が底部まで計測できるので内径管理ができる。

などであり製作者自身がパンフルートの良い音が出る方向の作業をすることができますのでぜひこの形に竹を切り

そろえてください。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

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panflute竹管の寸切り

2012-04-27 | 簡易型のパンフルートを作ろう

          太古からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

 イノシシが食べ残した竹の子を人間がいただきます                   竹管の寸切りと選別

 パンフルート工房裏山の孟宗竹の竹林は15年前ぐらいからイノシシが出没、春の竹の子が重要な食物らしく毎年

裏山は穴ポコだらけで竹の子はなかなか人間の口には入りません。

今年のこの地区は竹の子の当たり年でしょうかたくさん生えるのでイノシシも食べきれないとみえて残りものが少し

でていましたので収穫してきました。

我が家での竹の子の灰汁抜きはぬかひとつかみに唐辛子1~2本を入れて煮込みます。

 簡易型パンフルートの製作は竹の寸切りに入りましょう。

パンフルートのための竹管は節を残して音程をとる方法と節の間を切って両方に開口部を作る方法があります。

節を残す方法はあまりお勧めできません。というのは竹管の内側のかべにはうす皮があってこれをていねいに取り除

かないと息を吹き込んだときの空気の流れが乱れて音がくすんだり鳴らなくなってしまうからです。

竹管の節を残した底付近のうす皮を完全に取り除くには相当の時間を要するだけではなく仕上がりを目で確認できない

ぶん薄皮の切れはしが内管にくっついている危険性大であります。

両開口部から専用道具(丸棒の先にサンドペーパーや布を巻きつけたもの)を使って仕上がりを確認しながらうす皮を

とりのぞいていきましょう。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

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