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風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

panflute管の側面を削りそろえる

2012-05-16 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

                 育成中の稲の苗           側面を削り取ったパンフルート用竹管

 新緑も日に日に濃くなる5月半ば今年も田植えシーズンがやって来ました。

毎年巡ってくる季節の移り変わりのなかで自然とともにパンフルート笛作りを行なっております。

パンフルートうた口前のタッチ面を決めた段階で当然管横のとなりの管との接地面がきまります。

両端の管は片面、中にはいる管は両面となりますのでチョークで目印をつけておきましょう。

つぎに2管をとりだし接地面をあわせ明るいほうに透かしてみてください。

両管ともどちらかに反っていますのでどこかに隙間ができるはずです。

この反りを処理しないまま組み立てるとある隙間はくっつき、つぎはおおきく離れてしまうように各管のうた口の

位置はバラバラになってしまいます。

最低限この隙間がなくなるよう両管の接地面をヤスリで削り取っていきましょう。

こだわりのある方は両接地面をさらに0・5ミリずつ計1ミリ削り取りましょう。

というのは後の工程で紐で各管を縛っていきますが、間に糸が入るので楽器の幅がが横に広がってしまうのです。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。 nakamura@an-pan.org.vcf

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コルクとミツロウで管底を密封

2012-05-14 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

        工房前畑でイチゴ刈りのお嬢様たち       管底からコルクをうた口からミツロウを入れる

 両方口の開いたパンフルート用竹管を音がでる状態にするためには管底付近に詰め物をして管内部を密封しなくては

なりません。

簡易型パンフルートではその詰め物を移動させて音程をあわせますが、詰め物が動く状態であることはある程度隙間が

なくてはならないことで密封状態を求められることとは相反することとなります。

管に下唇を軽くあて体内で圧力をかけた空気のかたまり(ビーム)をエッジにぶつけたとき、もともと管内にあった

空気は押され圧力が高まります。

この時わずかな隙間でもあり圧力が下がる方向にむかえば音は鳴りません。

コルクだけでその圧力を逃がさない役割をになわせるのはコクなようです。

管底からすこし大きめのコルクを押し入れたあと丸棒で支えておいて上部うた口からミツロウのかけらを入れ、底面を

ふさぐように薄く押し伸ばしましょう。ミツロウの厚さは3ミリ程度あれば充分だと思われます。

チューナーで目的の音にあわせますが詰め物を移動させたあと必ず下を支えておいて上から丸棒で突き押さえておきま

しょう。この時上からの丸棒はすこし小さめにして斜めに管底面を一周してふちに隙間ができないようにしましょう。

当工房のミツロウは「夏はべたつかず冬はかたすぎず」に調合しております。ご入用の方は相談ください。

パンフルート購入・修理・蜜蝋の問い合せは082-894-0854または xiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf

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panflute音が出るようにしよう

2012-05-12 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

  工房前の畑でイチゴの実がたくさん収穫できます              コルク板から丸く抜き出します

 両端軽く面をとってあるパンフルート用竹管のうた口部分を決定したならばまず底部分の面取りを仕上げましょう。

底部分外側の面の目的は竹の表面がささくれ立たたないようにするためで用が足りればあとは好みのもんだいで、

肉厚の2~3割ぐらいをカットするぐらいでよろしいでしょう。

この時底部分管の内側は直角になっていますがこれから丸いコルクを押し込まないといけないので入り口は軽く面を

取っておきましょう。

パンフルート歌口部分はこれから音をだすために唇と触れなくてはいけないので印をつけたところを肉厚ぶんのRを

つけておきましょう。歌口の仕上げは組み立てた後となりの管や全体のバランスを見ながら行ないますのでここでは

カットの量はひかえて軽くR面を取るにとどめましょう。

両方口が開いた管で音を出すには中に(管底部分)詰めものをしなくてはなりません。

当パンフルート工房では以前から10ミリのコルク板から穴あけポンチで円筒状(8~20数ミリ)のものを抜き出し

管の中に詰めております。

今回もこれを使いますが特殊工具を持たれていないみなさん方でこの円筒コルクを使ってみたいと言われる方は管底の

径を計測して当工房に知らせてくだされば送料負担実費でお分けいたします。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf

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panflute管の反りも統一しよう

2012-05-10 | 簡易型のパンフルートを作ろう

t         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

             「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

   トマトの側枝を挿し木して苗を増やしています               定規をあてて管の反りを計測

 パンフルート製作うた口決定の第三は管の反りを計っておなじ方向にそろえることです。

自然の竹は節の間が一見真っすぐのように見えますが定規などを当ててみると必ず曲がっています。

パンフルートのうた口を決定する時はこの曲がりを一定方向にそろえることが重要となります。

これを無視して適当に決定してしまうと、ある管は手前に曲がり次の管は後ろ側に反っている状態となりバンドで固定

した後は各管のうた口線は凸凹となり良い楽器とは言えなくなってしまいます。

ちょっと気味の悪い例えになってしまいますが・・

人を8人横に整列させた時、前を向いている人が4人後ろを向いている人が4人となるような状態となります。

また今回のパンフルートうた口決定のような手順をふまないと列の並びがある者は真横を向き、斜めを向く者逆立ちを

する者が出て横一線に並んだとしてもとても整合性がとれている状態とは言えなくなります。

「たかがパンフルートのうた口前の1点を決めるだけ適当にやればよい」というわけにはいかないのであります。

みなさんは面倒がらず一つ一つ手順をふんで竹管のうた口前の部分を決定していってください。

ちなみに当工房では前に反っている方向をうた口タッチ面に採用しています。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf 

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panfluteうた口の位置をきめて面取り

2012-05-08 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

パンフルート工房前の畑でイチゴの実が熟れはじめました       チョークで印をつけてうた口の位置を決定

 パンフルート製作のための竹管を用意し内カベの清掃が終わったならばいよいよ音にかかわる作業に入りましょう。

まず唇のあたる部分「歌口」の決定に入ります。

第一に管の上下を決めてください。

竹の節間は節の根元に近い下の部分は太く上に行くにつれしだいに細くなっていきます。

上下は決しておなじ太さではありません。うた口には上の細い部分をつかいましょう。

各管の円の状態や肉厚のそろい方など安定した寸法をうた口方向に並べることができます。

第二に管の円をよく見て楕円方向を見つけましょう。

自然界の竹は機械成形されたビニールパイプのように真円であることはありえません。必ず楕円となっています。

この楕円の長いほうを見つけてその両端にチョークで印をつけておきましょう。

あとでこのどちらかを前の唇のあたる部分に決定します。

ここでみなさんは「どうして楕円長手方向なのか?」と不思議に思われるでしょうが、音が出る状態にして印をつけた

2カ所と直角方向の2カ所計4カ所の吹きくらべをしてみると音の出方のちがいに驚かれると思います。

その違いは明らかですが私の感覚を説明するより、みなさん自身で体験される方がよいでしょう。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf

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