庭掃除で疲れたので、
昼食は草花舎で。
常連客のKさん、Sさんに会い、
おしゃべりしながら、チーズパンをいただいた。
気づいたときには、
お皿の中は空っぽだった。
食後のデザートとコーヒーの残り。
(食欲だけは衰えない。)
年齢差は大きく離れているけれど、Sさんとは高校が同じである。
厨川先生の話が出た。
国語の女先生で、私にとっては担任の先生でもあった。
「日本で、厨川姓は、厨川白村と私の家系だけです」
と、授業中に話されたことを覚えている。
魅力的な雰囲気をお持ちの先生であった。
思い出は多いが、就中、自習を課された日のことが忘れられない。
先生は、独特な味のある文字で、黒板に、北原白秋の歌を一首書かれた。
春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日のいる夕(ゆうべ)
先生は、感想を書くようにとの課題を出して、教室を出られた。
どんな作文を書いたかは全く思い出せないが、「春の鳥……………」の歌は、このとき繰り返し口ずさんでいるうちに暗誦した。
厨川先生のイメージや文学的な雰囲気とともに、この歳になるまで忘れられない思い出である。
(この件については、以前にもブログに書いた。)
Kさんは、歌に関心をお持ちのようだ。
北原白秋や若山牧水の人口に膾炙した歌や歌人の人柄などについても語り合った。
歌談義など、実に久しぶりのことだった。
入口の花。
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