ぶらぶら人生

心の呟き

恩師の祥月命日

2013-12-05 | 身辺雑記
 今日は、恩師の祥月命日である。
 平成16年以来、この日は東京にいて、谷中のお墓にお参りをしてきた。

 今年は寒い冬が早々にやってくるとの予報が出ていたので、時期を早めて上京したのだった。
 体調面も考慮して。

 したがって、今日は家にいて、亡き師を偲んでいる。

 墓参の日と同じような、明るい日差しのあふれる冬日和の今日である。
 永訣の、平成15年12月5日は、灰色に覆われた冬空の寒い日であったことを思い出す。
 丸10年を閲したことになる。
 私の現在と同じ80歳ごろの師は、なお中原中也論の執筆に余念がなく、私は可能な限りそのお手伝いをした。
 編集や校正など。

 久々に、師の多数の著作の並ぶ書棚の前に立った。
 最後の著作『中原中也「在りし日の歌」全釈』(鳥影社刊・1997年)を手に取り、ページを繰ってみた。
 晩年の、師の日々の様子が顕(た)ち現れ、様々な思いに駆られた。

 上記した本の前に出版されたのが、『留別抄』(鳥影社刊・1994年)であった。
 この本の、再校を終えた日が、私の父の最期の日と重なり、忘れがたい。
 1994年10月22日。
 上梓されたのは、同年の12月であった。

 私は、師の死後、鳥影社にお願いし、『続 留別抄』(2004年)を編集し、出版した。
 改めて、その本の<あとがき>を読み直し、当時の思いを新たにした。
 と同時に、自画自賛のようで烏滸がましいが、自分自身の文章でありながら、当時(9年前)の文章力に感心(?!)した。
 こうして、折々のプログを書きながら、体力ばかりでなく、能力(思考力・筆力など)も衰えていることを自覚せざるを得ない。
 
 本の前に立ち、さまざまな思いに浸る今日であった。
 

 先日、墓参の後、例年同様立ち寄った、上野公園の写真を添付しておこう。(11月27日)

      

            
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