ぶらぶら人生

心の呟き

過信の落とし穴

2016-01-25 | 身辺雑記
 予想外の冷えが、思いがけぬ災難を招いた。
 23日夜の予報で、全国的に(特に西日本)は、翌24日が荒れ模様になると報じていた。
 気温も、零下に下がると。
 その通り、雪の少ない九州各地でも、大雪が降った。

 何年か前、温水器へ水を送る管が凍り、お湯の出なくなったことがある。
 初めての経験で、早速、業者にみてもらった。
 その経験を活かし、今回は、夜10時過ぎから、水道を出しっ放しにしておいた。

 24日の朝は、普段通りに、お湯を使うことができた。
 ところが、真昼間、昼食の準備にとりかかろうとしたとき、全くお湯が出なくなっていた。
 <電源>を入れても、<出湯中>や<燃焼>が作動しない。

 今年に入ってから、温水器の使用中、数度の不具合があった。
 「ピッピッピッピ」と妙な警告音が鳴り、温水の出なくなる現象である。
 が、<電源>を押し直すと、元通りになったので、業者にみてもらった方がいいと思いつつ、相談を怠ったまま、日を重ねていた。

 お湯の出ない原因は、それだと思い込んだ。
 予兆があったのに、異常を無視したのがいけなかった、と後悔した。
 しかし、この寒冷のさなか、お湯なしの生活は不便極まりない。
 さっそく、温水器の取扱店に電話した。が、あいにくの日曜日なので、点検・修理は明日以降になるとのことであった。

 我慢するしか仕方がない。
 水道管に異常はないので、水は出る。
 ガスコンロでお湯を沸かし、不便をしのいだ。
    (今から思えば、ずいぶん辛かった昔の生活を思い出しながら。)
 
 今日も、雪が舞い続けた。
 待っている業者からの連絡がない。
 今晩もお風呂に入れないのかと思うと、気分が重い。

 昼過ぎ、業者に再び電話をした。
 担当者に連絡をとって、訪問の時間を伝えるからとの返事だった。

 間もなくして電話があり、直接、担当者と話をすることができた。
 指示に従い、切っていた電源を入れ、いつものやり方を試みると、蛇口から豊かな水が流れ出し、やがてお湯に変わった。
 摩訶不思議なことであった。
 専門家の立場から、温水器へ水を送る管が一時的に凍結したのでは? と判断されたようだ。
 結局、以前と同じ失敗であった。

 私には、二つの過信があったのだ。
 凍るのは、夜間や早朝にかぎるという思い込みが一つ。
   (当地は海に近いせいか、ひと冬をとおして、零下に下がることは数えるしかない。
    たとえ深夜、気温が下がっても、日中の凍結などあり得ないという過信があった。
    だから、夜間はお湯が出るようにしておいたのに、朝食後、片づけを終えると、蛇口を閉めて
    しまったのだ。非科学的な過信のゆえに。
    気象現象には、常に予想外がある。
    そのことに気が回らなかった私が、間抜けている。)
 もう一つは、電気系統の異常が原因だという、勝手な思い込みである。

 とにかく、一件落着。
 さっそく、早々に入浴を済ませた。(午後3時前に)

 思いがけない寒冷と大雪のため、業者は今、多忙らしい。
 担当者は、問題が一つ、電話だけで解決し、安堵された様子だった。
 電気系統の点検には、後日伺う…ということである。



 今夕も、意外に、雪は消え残っている。
 午後は、吹雪のおさまるときもあったが、完全に降りやむ気配ではない。
 気温が、少し緩んではいるけれど。
 今回の寒冷は、明日まで、もち越されるらしい。

  
           午後四時 窓越しに撮った眺め(空の青が少しのぞいて…)

 昨日、隣家の坊やの作った雪だるまが、空き地の一角に、薄汚れたまま座っている。 
                 

 小中学校は休校の一日だったが、外で遊ぶ子どもたちの声は聞こえなかった。
 こんな日、今の子どもたちは、何をして過ごすのだろう?
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