今回から連続して大分県の中西部にある玖珠町や九重町の温泉を湯めぐってまいります。
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玖珠町の中央部にある玖珠記念病院の裏手、長野交差点から国道210号線の脇道に入ってすぐのところに、コインランドリー「ひまわり」があり、同じ敷地内の駐車場を挟んだ向かいにはコイン精米機がたくさん並んでいます。まずはこの両施設の間を入ってゆきます。
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コインランドリーの端っこには足湯が設けられていました。無料開放されていますので、洗濯が終わるまでこの足湯で時間を潰すのも良いかもしれませんね。
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敷地は奥へ長く伸びていますので、看板に従って私道の路地を先の方へ進んでゆくと・・・
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道の突きあたりにアパートがあり、その駐車場の一角にこぢんまりとした湯屋が1軒建っていました。ここが今回の目的地である民営の公衆浴場「アサダ温泉ひまわりの湯」です。湯屋内にトイレはありませんので、用を足したい場合には、アパートの隣にある離れのトイレを使うことになります。なお温泉名のアサダとはオーナーさんのお名前(及び運営している法人名)に由来しているようです。
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九州の温泉公衆浴場は無人の施設が多く見られますが、こちらもやはり無人でして、男女別に分かれた入口の間に立っている券売機で料金を支払い、発券された入浴券を券売機に括り付けられている入浴券回収箱に投入します。
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脱衣室はウッディーな内装で、床はフローリングです。室内には洗面台が1台取り付けられている他、扇風機やエアコンまで用意されており、また緊急連絡用のインターホンも設置されていました。また、無人にもかかわらず清掃が行き届いており、整っている備品類のおかげもあって、気持ち良く使えました。
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浴室は決して広くないものの、室内に用いられている木材や石によって、落ち着いた雰囲気や重厚感が醸し出されており、静かでしっとりとした大人の空間となっていました。街中の小さな無人公衆浴場でありながら、清閑な趣きを放っているとは驚きです。
黒い石板タイルが敷かれている洗い場にはシャワー付き混合水栓が1基取り付けられており、公衆浴場にもかかわらずシャンプー類が完備されています。脱衣室といいこの洗い場といい、設備や備品など、無人の公衆浴場であるとは信じられないほど充実していますね。
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湯口から注がれるお湯は無色透明で、湯中では薄茶色の微細な浮遊物がたくさん舞っているほか、茶色い消しゴム屑のような浮遊物もチラホラ見受けられます。お湯を口にするとほぼ無臭で、わずかにゴムっぽい風味、そして清涼感を伴うほろ苦みが感じられました。数値的には溶存物質300mg/kg程度のかなり薄いお湯であるはずですが、重曹的な知覚がしっかりと現れていたのが面白い点です。
面白いといえば、湯口の上には「お湯のレバーを当った方へ」と題された札が立てかけられており、その内容は、湯口のバルブを操作した場合は元の位置に戻しておいて、といったものなのですが、レバーを当たるという表現は私が生まれ育った関東圏では使いませんから、おそらく当地の方言なのかと思われます。現地の文化に触れられるのも、公衆浴場ならではの魅力ですね。
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浴槽は総木造でおおよそ4人サイズ。湯船に張られたお湯は切り欠けから排湯されているのですが、これ以外に湯口付近の縁からも溢れ出ていました。加水用の蛇口が設けられていますが、訪問時は加水されておらず、100%完全掛け流しでして、それにもかかわらず実に入りやすい湯加減となっていました。
湯船に体を沈ませると、木ならではの優しい肌触りが心地よく、またお湯自体には弱いサラスベ浴感があって、湯中ではフワっと軽い感覚に優しく包まれます。木の柔らかな肌触りとお湯の良さと相俟って、腰を底へ付けて肩までお湯に浸かった瞬間、ついフゥーっとため息が漏れてしまいました。室内には湯口から湯船へ注がれるお湯の音が響くばかり。わずか300円なのに、ここで得られた寛ぎは実に上質で、高級旅館も顔負けでした。もちろんお湯の質もよろしく、且つ上品でして、湯上がりはしっかり温まりますし、それでいて嫌な熱の篭りもありません。
温泉天国の大分県ならではの、無人ながらも素敵で品の良い公衆浴場でした。
単純温泉 湧出温度およびpH記載なし
Na+:56.5mg(69.66mval%), Ca++:10.2mg(14.43mval%),
Cl-:21.7mg(15.96mval%), HCO3-:195.0mg(83.35mval%),
加温加水循環消毒なし
久大本線・豊後森駅より徒歩20分(約1.7km)
大分県玖珠郡玖珠町大字塚脇440-2 地図
10:00~22:00
300円
シャンプー類あり、ロッカー・ドライヤーなし
私の好み:★★★
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玖珠町の中央部にある玖珠記念病院の裏手、長野交差点から国道210号線の脇道に入ってすぐのところに、コインランドリー「ひまわり」があり、同じ敷地内の駐車場を挟んだ向かいにはコイン精米機がたくさん並んでいます。まずはこの両施設の間を入ってゆきます。
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コインランドリーの端っこには足湯が設けられていました。無料開放されていますので、洗濯が終わるまでこの足湯で時間を潰すのも良いかもしれませんね。
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敷地は奥へ長く伸びていますので、看板に従って私道の路地を先の方へ進んでゆくと・・・
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道の突きあたりにアパートがあり、その駐車場の一角にこぢんまりとした湯屋が1軒建っていました。ここが今回の目的地である民営の公衆浴場「アサダ温泉ひまわりの湯」です。湯屋内にトイレはありませんので、用を足したい場合には、アパートの隣にある離れのトイレを使うことになります。なお温泉名のアサダとはオーナーさんのお名前(及び運営している法人名)に由来しているようです。
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九州の温泉公衆浴場は無人の施設が多く見られますが、こちらもやはり無人でして、男女別に分かれた入口の間に立っている券売機で料金を支払い、発券された入浴券を券売機に括り付けられている入浴券回収箱に投入します。
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脱衣室はウッディーな内装で、床はフローリングです。室内には洗面台が1台取り付けられている他、扇風機やエアコンまで用意されており、また緊急連絡用のインターホンも設置されていました。また、無人にもかかわらず清掃が行き届いており、整っている備品類のおかげもあって、気持ち良く使えました。
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浴室は決して広くないものの、室内に用いられている木材や石によって、落ち着いた雰囲気や重厚感が醸し出されており、静かでしっとりとした大人の空間となっていました。街中の小さな無人公衆浴場でありながら、清閑な趣きを放っているとは驚きです。
黒い石板タイルが敷かれている洗い場にはシャワー付き混合水栓が1基取り付けられており、公衆浴場にもかかわらずシャンプー類が完備されています。脱衣室といいこの洗い場といい、設備や備品など、無人の公衆浴場であるとは信じられないほど充実していますね。
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湯口から注がれるお湯は無色透明で、湯中では薄茶色の微細な浮遊物がたくさん舞っているほか、茶色い消しゴム屑のような浮遊物もチラホラ見受けられます。お湯を口にするとほぼ無臭で、わずかにゴムっぽい風味、そして清涼感を伴うほろ苦みが感じられました。数値的には溶存物質300mg/kg程度のかなり薄いお湯であるはずですが、重曹的な知覚がしっかりと現れていたのが面白い点です。
面白いといえば、湯口の上には「お湯のレバーを当った方へ」と題された札が立てかけられており、その内容は、湯口のバルブを操作した場合は元の位置に戻しておいて、といったものなのですが、レバーを当たるという表現は私が生まれ育った関東圏では使いませんから、おそらく当地の方言なのかと思われます。現地の文化に触れられるのも、公衆浴場ならではの魅力ですね。
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浴槽は総木造でおおよそ4人サイズ。湯船に張られたお湯は切り欠けから排湯されているのですが、これ以外に湯口付近の縁からも溢れ出ていました。加水用の蛇口が設けられていますが、訪問時は加水されておらず、100%完全掛け流しでして、それにもかかわらず実に入りやすい湯加減となっていました。
湯船に体を沈ませると、木ならではの優しい肌触りが心地よく、またお湯自体には弱いサラスベ浴感があって、湯中ではフワっと軽い感覚に優しく包まれます。木の柔らかな肌触りとお湯の良さと相俟って、腰を底へ付けて肩までお湯に浸かった瞬間、ついフゥーっとため息が漏れてしまいました。室内には湯口から湯船へ注がれるお湯の音が響くばかり。わずか300円なのに、ここで得られた寛ぎは実に上質で、高級旅館も顔負けでした。もちろんお湯の質もよろしく、且つ上品でして、湯上がりはしっかり温まりますし、それでいて嫌な熱の篭りもありません。
温泉天国の大分県ならではの、無人ながらも素敵で品の良い公衆浴場でした。
単純温泉 湧出温度およびpH記載なし
Na+:56.5mg(69.66mval%), Ca++:10.2mg(14.43mval%),
Cl-:21.7mg(15.96mval%), HCO3-:195.0mg(83.35mval%),
加温加水循環消毒なし
久大本線・豊後森駅より徒歩20分(約1.7km)
大分県玖珠郡玖珠町大字塚脇440-2 地図
10:00~22:00
300円
シャンプー類あり、ロッカー・ドライヤーなし
私の好み:★★★