温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

鉄道ネタの目次

2011年07月26日 | その他
軽い鉄道ファンである私は、温泉巡りでもできるだけ鉄道を利用するように心がけています。
当ブログでは温泉旅に関連して鉄道ネタも記事にしてきましたので、その一覧を作ってみました。


摩周駅 足湯「ぽっぽゆ」と駅弁「摩周の豚丼」
SL冬の湿原号 2011年
湯ノ岱駅の切符
急行はまなすのカーペットカー上段に乗る
木造駅の切符
弘南鉄道大鰐線 今度はいつ乗れるかな
小坂鉄道 2013年初夏 雪沢温泉付近・新沢駅跡
小坂鉄道 2013年初夏 茂内駅跡
増毛→登戸の片道乗車券(登戸駅発行の出札補充券)
久しぶりに寝台特急「北斗星」に乗る
フェリーと列車で北海道から三陸へ縦断 2014年夏
 その1(フェリーと八戸の朝市)
 その2(北山崎断崖クルーズ)
 その3(完・普代の中華丼と盛岡の冷麺)
今なお立ち売り 奥羽本線・峠駅の「峠の力餅」
えきねっと発券で経路が多めの乗車券を購入、そして「リゾートビューふるさと」乗車
越後下関駅の丁寧な職員さんと料金補充券
川崎新町駅の料金補充券(2011年9月)
分倍河原駅の補片と甲府駅の無効印
下北沢駅の碍子
西武拝島線の臨時特急に乗車
カワイイ&懐かしい 宝登山ロープウェイ
秩父鉄道の鉱石列車 三輪鉱山編
相鉄 硬券入場券 全駅掲載(2012年) 
新府桃源郷と京王の切符あれこれ(100周年記念入場券など)
特急ロマンスカー「あさぎり」 松田駅の硬券と371系(2011年11月)
箱根関係のきっぷあれこれ(小田急・箱根登山)
沼津からRSE「あさぎり8号」に乗車(2012年2月)
伊勢鉄道鈴鹿駅の補充券など
惜別キハ181系 「はまかぜ」に乗車
乗客一人 三江線の旅 その1・江津駅編
乗客一人 三江線の旅 その2・乗車
吉松駅の立ち売り駅弁と吉都線乗り潰し
特急「指宿のたまて箱」と新幹線「さくら」に料補で乗る
マレー半島 鉄道北上記 その1
マレー半島 鉄道北上記 その2
マレー半島 鉄道北上記 その3
新宿駅 小田急・京王から中央東口への通り抜けが廃止

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

約10日間程、更新が滞ります

2011年07月25日 | その他
本日(2011年7月25日)より、約10日程海外へ出掛けるため、その間は当ブログの更新が滞るかと思います。 何卒ご了承下さい。
(時間があればその都度レポートを書いていきます)

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あたご温泉

2011年07月24日 | 青森県
 
旧岩木町(現在は弘前市の一部)の中心部から北へちょっと離れた愛宕集落にある温泉の共同浴場です。津軽地方には多くの温泉共同浴場が存在していますが、その中でもここは私のお気に入りで、何度もお世話になっています。


集落は岩木山の山裾の一番端っこに当たるようで、この温泉は小高い丘の上に立地しており、弘前の市街方向をパノラマのように一望できる見晴らしの良い丘の上に立地しています。目の前は田んぼですから視界を遮るものが無く、とっても気持ちよく眺望できます。


振り返ってみると岩木山が間近に迫り、美しく聳えています。ちょうどこの時は太陽が地平線に沈む間際の時間帯で、空は幻想的な色に染まっていました。


まだオープンして10年も経っていないようでして、全体的には新しくて明るい雰囲気ですが、にもかかわらず何となく年季を感じてしまうのが不思議なところ。平屋の建物の館内に広い玄関や休憩スペースが確保されており、これは青森県の共同浴場の標準的な姿といえるでしょう。受付のおばちゃんは長い間水商売をしてきたような愛想の良さとハスキーボイスで出迎えてくれるでしょう。脱衣場も広いので、夕方の混雑時でも他のお客さんをあまり気にすることなく着替えできまるはず。


木材を多用した温かみのある浴室には、中央にヒバの大きな浴槽(底はタイル)が据えられ、その両側をズラリとならんだカランがはさんでいます。カランは青森県の共同浴場では標準的な押しバネ式及び壁直付けシャワーが24組、カランから出てくるお湯は源泉使用です。
この奥にも横長の浴槽があるのですが、いつ行っても冷たい(あるいはぬるい)温泉水が浅く張られているだけで、水風呂というか子供の遊び場と言うか、実質的にはあまり使えない状態です。

 
浴室に入るとプーンとモール泉系の良い香りが鼻をくすぐり、それだけで十分に温泉好き人間の心を鷲掴みにしてくれるのですが、浴槽の奥の湯口を見ると更に興奮! 源泉投入量が半端じゃなく多いのです。浴槽にお湯を注いでいるというより、農業用水のバルブを開いて田んぼに水を張っているような感じです。湯口の形もラッパをつぶしたような特徴的な形状で、こんな湯口をどこかで見たことあるなと記憶を整理していたら、比較的近所にある百沢温泉と同じであることに気付きました。後日調べたら、あたご温泉と百沢温泉は経営母体が同じなんだそうです。


浴槽の縁からは洪水のようにザブザブと大量にお湯がオーバーフローしていきます。その様子を見ているだけでウットリしちゃいます。お湯は琥珀を思わせる麦茶色透明、上述のようにモール系の匂いが漂っていますが、湯口やカランでは更にタマゴ的な匂いやガス(油?)っぽい匂いなど硫黄を想像させる匂いも加わってきます。モール泉らしい味風味にタマゴっぽい味、重曹味、そして薄い塩味と苦みが感じられます。湯中にいると気泡もしっかり付着し、湯面には白い泡の塊も浮いています。ヌルヌルツルツルスベスベ、とっても爽快な浴感で、重曹のパワーにより湯上がりはサッパリ。

浴感といいオーバーフローといい、私のハートをガッチリ掴んで離さない素晴らしいお湯です。
近所には温泉ファンに有名な新岡温泉があり、泉質はここと似ていますが、私はこのあたご温泉の方が好き!


植田源泉
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 57.3℃ pH8.08 300L/min(動力揚湯) 溶存物質2.048g/kg 成分総計2.053g/kg
ナトリウムイオン599.2mg/kg(90.46mval%)、塩素イオン702.3mg/kg(71.31mval%)、炭酸水素イオン432.9mg/kg(25.52mval%)

青森県弘前市大字愛宕字山下127-25  地図
0172-82-5885

8:00~22:00
300円
ロッカー有り、ドライヤー有料(10円)、その他は販売

私の好み:★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲垣温泉 ホテル花月亭

2011年07月21日 | 青森県

津軽地方には足繁く通う私ですが、稲垣村(現在はつがる市の一部)には足を止めたことが一度も無く、鰺ヶ沢や木造から金木や小泊へ抜ける途中の通過点という程度の認識しかなかったのですが、温泉があることは以前から知っていたので、先日金木方面へ行ったついでに日帰り入浴で立ち寄ってみることにしました。稲垣温泉は昭和41年にボーリングして発掘に成功した比較的新しい温泉で、旧役場や農協などがある村の中心部に位置しており、温泉街は形成しておらず、「ホテル花月亭」が1軒あるのみです。

 
津軽地方の温泉旅館は大抵の場合は地域の共同浴場としての役割を兼ね備えていることが多いのですが、ご多分にもれずこの施設も同様でして、外観はちょっと敷居が高そうな感じなのですが、正面左側の脇には勝手口のような入浴専用の入口が用意されており、こちらはかなり庶民的(というかやや雑然とした)な雰囲気で、ローカル臭たっぷりです。

 
フロントにて料金を支払い、浴場へと向かいます。ロビーには婆さん向けの地味な洋服が売られていたり、休憩スペースにはやや古めのゲーム機が設置されていたりと、いかにも昭和末期の田舎と言わんばかりの雰囲気です。
さすがに旅館だけあり、途中ですれ違う従業員の方はみなさん丁寧に挨拶してくれます。
脱衣所には骨董品的なマッサージチェアーが置かれていたりしてちょっと古さを感じてしまいますが、お手入れは行き届いており綺麗です。ロッカーは見当たらなかったので、おそらく帳場に預かってもらうことになるかと思います。

 
浴室は広々しており、色使いも落ち着いているので、ゆったり湯浴みできました。内湯には浴槽とサウナがひとつずつあり、洗い場のカランはシャワー付き混合栓が9基設けられています。カランから出てくるお湯は源泉です。シャンプー類が備え付けられていますが、宿泊者用と書かれているので、入浴のみの客は自前の物を用意しておきましょう。

 
湯口は大きな斜面になっており、その上に竹の筒が載っかっており、筒から源泉が投入されています。その様たるや、立派というか大袈裟というか…。でも大袈裟な見た目に相応しい投入量の多さがあり、浴槽縁から掛け流しのお湯がしっかりオーバーフローしています。

津軽平野でとても多く見られる典型的な食塩泉で、見た目はごく薄い黄色の透明、そして塩味+出汁味、モール的な匂い+出汁のような(海水にも似た)匂いが感じられます。食塩泉的なツルスベ感が明瞭に感じられ、温浴パワーも強く、湯上りはいつまでも湯冷めしません。下手に長湯したらのぼせてフラフラになるかも。湯船はちょうど良い湯加減でしたが、源泉温度から察するに、おそらく無加水だと思われ、もし加水されていても少量でしょう。循環や消毒されている様子はありません。


露天は庭園風の岩風呂で、湯船には四阿で覆われています。屋根の上には桜の枝が伸びているので、春には花見をしながら湯浴みできそうですよ。なお訪問時、湯加減はちょっとぬるめでした。外気温に大きく影響されているのかも。

旅館なので使い勝手も良く、露天も楽しめるので、昔ながらの共同浴場はちょっと苦手という方でも大丈夫な施設かと思います。津軽平野はこのような掛け流しの温泉があちこちにあるので、何度湯巡りしても飽きることがありません。


ナトリウム-塩化物温泉 46.3℃ pH7.94 湧出量不明(動力揚湯) 溶存物質4.481g/kg 成分総計4.486g/kg
ナトリウムイオン1504mg/kg(93.26mval%) 塩素イオン2308mg/kg(90.72mval%)

青森県つがる市稲垣町豊川宮川3-4  地図
0173-46-2821

立ち寄り入浴 10:00~20:30
400円
ドライヤーあり(備え付けのシャンプー類は宿泊者用)

私の好み:★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

角間温泉 共同浴場めぐり(その2 滝の湯・新田の湯)

2011年07月19日 | 長野県
「その1 大湯・源泉井」はこちらへ。
角間温泉の共同浴場は、いきなり外来者が利用できるものではありませんので、前回の記事で利用方法をご参照ください。


●滝の湯
 
黒鳥商店や大湯、越後屋旅館などが集まる角間温泉の中心部から西へ50mほど離れた火の見櫓の正面に建つこじんまりとした共同浴場です。

 
(右(下)画像はクリックで拡大)
火の見櫓には消防信号の凡例が掲示されているのですが、これがエラく古いのです。というのも、表記されている漢字が全て旧字体。でも横書きでは現在と同じく左から右へ書かれているので、もしかしたら戦後間もない頃の物かもしれませんね。ちなみにこの信号は全国共通のはずです。「打鐘信号」とは即ち半鐘を打ち鳴らして知らせる方法ですが、近火信号が連打というのは、切迫した緊張感を急告するにはまさにピッタリ。慌てて櫓に登って必死の形相で半鐘を乱打する様子が想像されます。「余韻防止付きサイレン信号」はいわゆるウーーと音が鳴るサイレンで、昔は手動でサイレンの羽根を回していたんでしょう。一番左の「演習召集信号」という表現も時代を感じさせます。


さて、中に入りましょう。角間の他の共同浴場と同様に、脱衣所と浴室が一体型になった造りで、玄関を入ったらすぐに浴室です。

 
浴室には四角い3人サイズでタイル張りの浴槽がひとつ。その手前をL字型に脱衣スペースが確保されています。洗い場の蛇口は水しか出ません。浴槽へは岩の壁から一本の塩ビ管が突出し、そこから打たせ湯のようにお湯が落ちていました。なるほど、これが滝の湯の名前の由来なんですね。観光目的ではない地元のための共同浴場なのに、わざわざ湯口を滝のように落としているなんて、ちょっと珍しいかもしれません。
無色透明のお湯は
大湯とほとんど同じような特徴で無色透明、石膏味&臭と何かを燻したような香ばしい匂いを帯びていますが、匂い・味ともに大湯より微かに強いような気がします。

 
湯口から出るお湯はやや熱め。口の周りは白い析出が付着しています。加水されているものの、しっかり源泉掛け流しで、縁から静かにオーバーフローしています。
浴槽の隅っこには花崗岩みたいな岩が出っ張っており、湯浴みしながらの腰掛けにはちょうど良いのですが、これは元々ここにあったものなのでしょうか、あるいは意図的に設置されたものなのでしょうか。

 
梁が立派な天井周辺。大湯同様、こちらも湯気抜きがしっかり造られているために換気状態がよく、湯気の籠りを気にせず快適に湯浴みできました。男女浴室の仕切りを跨ぐように、古い分析表が掲げられていました。

含砒素石膏弱食塩泉 87.8℃
(昭和47年の分析表における数値です)
(湯温調整のため加水あり、加温・循環・消毒なし)

長野県下高井郡山ノ内町佐野 地図 
外来者利用可能時間8:30~16:00
300円(利用方法は前回の記事(その1)にて記載したとおり)
備品類なし

私の好み:★★★



●新田の湯

滝の湯から更に西へ50m下った、ちょうど集落の入り口に当たる付近にある共同浴場。大湯、滝の湯、そしてこの新田の湯と、わずか100m程の間に3軒も共同浴場があるなんて、温泉好きな私としては羨ましいことこの上ありません。

 
集落中心とは反対側の妻面には洗濯湯が設けられており、訪問時にもお婆ちゃんが何やらゴシゴシと洗っていました。温泉が当地の生活にいかに密着しているかがよくわかります。

 
鍵を開けて中に入ると、他の共同浴場同様に、玄関・脱衣所・浴室が一体型の構造です。余計な物は無い、至ってシンプルな室内。脱衣スペースや洗い場は3軒の浴場の中では最も広いかもしれません。男女浴室の仕切りには後から補強したような斜交いが取り付けられており、妙に目立っていました。


木板に揮毫された昭和47年の分析表はここにも掲示されています。当時の泉質と現在とは異なるようですが、それもそのはず、現在使用している源泉は大湯同様に薬師の湯とみろくの湯を混合したものを引いています。

 
お湯は無色透明で、上述のように大湯と同じ源泉の筈なんですが、浴槽を見ると茶色い沈殿がたくさん溜まっています。湯の花にしては質感がやけに重い。何だろうと思って手に掬ってしげしげと眺めていると、後客の常連さんが「それは泥だよ」と教えてくれました。曰く、源泉のままでは熱いので沢の水を加えて薄めているのだけれども、前日の豪雨(他地域ですが実際に土砂崩れが発生する雨が降りました)のために沢の水に泥が混じってお風呂に入り込んじゃったとのこと。まぁ泥なら体に害は無いので、特に気にしないで湯浴みさせていただきました。ちょっと熱めですがキリっとした浴感で石膏感もはっきり感じられる良いお湯です。


薬師の湯とみろくの湯の混合泉
ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 73.2℃(分湯枡) その他数値は不明
(湯温調整のため加水あり、加温・循環・消毒なし)

長野県下高井郡山ノ内町佐野 地図 
外来者利用可能時間8:30~16:00
300円(利用方法は上述のとおり)
備品類なし

私の好み:★★★


●お湯くみ場
 
新田の湯でお話を伺ったお爺さんに教えていただいたのがこのお湯汲み場。駐車場から坂道を興隆寺へ上がる坂道の途中にあります。ここでは源泉をそのままの熱い状態で使えるので、ここにタマゴを入れてからお風呂を浴び、湯上がりに取り出すと、ちょうど良い感じの温泉卵が出来上がっているんだそうです。今回私は利用しませんでしたが、もしこのお湯の枡を使用する場合は、その1で紹介した黒鳥商店へ申し出てください、と看板に書かれています。でも外来者でも使えるのかしら?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする